RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

メグロアドレス―都会に生きる作家@目黒区美術館 2012年3月24日(土)

日本語表記からは「目黒に在住」の様にも読めるが、
英語表記では「目黒に求愛」の様にも捉えられ、
勿論、複数の意味が掛かっているであろうことが、
案内を見れば
頷けないこともない。

イメージ 1


一般の入場料は700円だが、
チケットは事前にディスカウンターで450円で入手済み。

会期は~4月1日(日)までだが、
訪問当日の来場者は数人と
(それも若い人ばかり)、淋しい限り。

これは朝から予報に反して降り続く雨のせいではなく
展示内容そのものの問題だろう。
はっきり言って、コスパ悪すぎ。
定価で入場してたら噴飯モノだった。


出展作家は計六人。
展示スペースに較べるとかなり過小なので、
その分ゆったりと、例えば
『保井智貴』の作品などは、
その存在を意味づけできるだけの十分な空間を与えられているのだが、
逆に言うと、一人あたりの出品数が少ないので、
全体的に物足りない。

先の彼の作品は{乾漆}で作られた等身大の女性像。
ただ佇んでいる、その纏う空気を感じるのには十分なスペース・配置なのだが、
如何せん、二体のみ。

イメージ 2



『青山悟+平石博一』は刺繍で楽譜を作成する映像と
完成物+音楽のインスタレーション
これにも長大な一室が割り当てられ、
過剰すぎる演出。


イベント自体の発想は興味深いんだけど、
中身がついて行っていない、
空回りな印象。

今後のシリーズ化するのであれば、
入場料を安くするか、
密度を濃くするかの、何れかを希望。


ちなみに当展は、動画・フラッシュ使用以外であれば
撮影は可。

アートの広範囲への発信を目論むゆえ、と解釈したが、
ならば尚の事、数の充実も求めたい。