巷で話題の食べ物でも口にしてないモノは多くて、
とりわけスイーツで顕著なのだが
《#とじないカツ丼》もその一つ。
《カツ丼》そのものは好物も、
流行っている理由が
カツの厚さや
見た目が映える ことだと、
どうにもなぁと思ってしまう。
とは言え、実際に食べてみないと、とも思い
昨年9月にオープンの標題店へ。
嚆矢である『瑞兆@渋谷』をインスパイアとも
聞いているし。
店内は厨房を囲むL字型七席のカウンター、
二人掛けのテーブルが四卓。
11:10の入店でイの一番。その後
食べ終わって出るまでの来客は四で
外国人の団体さん。
ちょっと前まで券売機だったのが
今はモバイルオーダーになっている。
それに合わせて値段も若干変更になっているかしら。
支払いはQRコードを持って
厨房端で現金払い。
食したのは
とじないカツ丼(上)大麦三元豚220g。
値段は税込1,518円。
税込なら、もうちょっと
切りの良い金額にしてもらいたいものだが。
ご飯の量(大盛り+100円)、
タレの量、
追加トッピング(卵黄+180円)
等もこの時に申請も
加速的に金額が上がっていくので、
肉量を増やすだけにとどめる。
10分ほどの待ちで、
四角い盆に漬物とお吸い物もセットされ供される。
あ~なるほど、確かにこれは見栄えがイイや。
オマケに丼と椀の位置がキチンと正しい。
漬物は大根の薄切りで
薄味且つ僅かに酸味。
口の中がさっぱりする。
お吸い物は出汁が良い加減に効いている。
素麵が一入っているのは
本家に倣ったものか。
で、肝心のカツ丼、
蓋は立て掛けられており、面白いディスプレイ。
もっとも、元々はなんの為の蓋なのか、例えば
香りを閉じ込める
冷めないようにする
ちょっとだけ蒸らす
等の役割を放棄しているのであれば、
最初から不要の気もする。
よくある見本写真のように
真ん中の一切れの向きを変えれば、
厚さもあり中心はほのピンクが残り上手く揚がっている。
衣はムラの無い狸色でサクサク。
肉にぴったり貼り付いているのは評価高し。
肉は軟らか過ぎず硬過ぎず歯が通る。
豚の旨みも十分に感じられ。
掛かっているタレは甘味勝ち、
ソースカツ丼とはやや異なる方向性。
ご飯の上にはふわふわ玉子。
これにもタレが掛けられており。
ご飯そのものもなかなか美味しい。
豚・パン粉・ご飯について
蘊蓄を語るだけはある。
とは言え、食べている間の印象は、
タレカツをおかずに、
玉子ご飯を喰らっているような分離感。
本来の
カツ・玉子・ご飯の一体感は無く
あくまでも別の食べ物のよう。
食べ終われば丼の底にはこんな文字(笑)。