まだまだ汁モノを食べようと思っていたわけだが、
こうも突然に気温が高くなると
さすがに冷たい麺が恋しくなる。
標題店はほぼ一年振り。
11:10の入店で先客は一。その後
食べ終わって出るまでの来客は四。
券売機は入り口左手。
食したのは、
塩つけ麺。
値段は1,000円。
ちょっと値上がりしたかな。
その上に
大盛り+150円は少々厳しい。
9分ほどの待ちで
麺とつけ汁が同時に供される。
つけ汁の黄金色も特徴的なのに、
麺の濃い色味も嘗て見たことがないほど。
つけ汁は乾物魚介がメインの塩。
鶏の旨味やらビネガーやらが混交し、
えもいわれぬ味。
塩味も強くなく、尖りもないので、
たっぷり葱を追いかけて、
麺を食べた後も相当量を飲んでしまう。
チャーシューは鶏と豚が各一で何れも低温調理。
鶏は花札大で厚みあり。しっとりしつつ
歯切れは良い。
豚は短冊大、薄めのロース。
柔らかいし、軽めの味も染み美味しい。
味変用の檸檬も添えられ、
これは中途で振り搾る。
麺の色味は濃く、更に焦げ茶の粒子が
高密度に入る全粒粉。
中、やや細、表面には凸凹を感じる。
軟らかめに茹り、もっちりな噛み応え。
しゃきんと冷水で締まり、喉越しは心地好い。
「菅野製麵」の麺箱が厨房内に積まれている。
量は200gに欠けるほど。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
つけ汁には洋風が香るし、
麺は軟めの蕎麦を手繰っている気になる。
何とも不思議な風情に満ちた一杯。