RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

国宝 阿修羅展@東京国立博物館 2009年5月1日(金)

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”阿修羅展”は【平成館】での展示。

相当混雑しているとの巷の噂。でも夕方は比較的空いているとのことなので、
連休中日の平日、おっかなびっくりで行って来た。
Web上の待ち時間表示は、この日ずっと5~10分程度のまま。

15時半頃に着いたが、なるほど行列は全然無く、人はスムーズに動いている。
中はどうか判らんがな。
入り口前には仕切りのロープが延々と張られており、混雑時の状態が想像できる。

中に入るとかなりの混雑。でも例によって入り口付近に滞留しているわけで、
全てをすっ飛ばして”阿修羅”の展示室に向かう。

”日光・月光”の”薬師寺展”の時と同様、”阿修羅”も展示室の真ん中に置かれており、
360°から拝見することができる。

思ったより小さく細い体。でも軽さを感じさせ、今にもふわっと飛びたてそうだ。
直立しているわけではなく、少し前かがみ、左に傾斜した体が、
何とはなしに生身に近い印象も受ける。

両側二面のお顔も、90°よりも大きい角度になっているため、後ろから観ると
両面の横顔がはっきり見える。

三面の顔は色々言われているが、光の加減や見る角度によって、
喜怒哀楽全ての表情が観て取れる。
更に、一回目観た時と、二回目の時は、何と無く受ける印象も違うしな。
昔の人たちは瞬く蝋燭の光で観ていたから、余計そう感じたのではないか?

あ~、観ていて厭きない。何十分、観て居ただろうか。
これで入場料の元は十分取ったと思う。

それ以外にも”八部衆”や”十大弟子”、”薬王菩薩”と”薬上菩薩”。
教科書にも載っている”興福寺の仏頭(運慶)”と、像を観るだけで
お腹いっぱい。オトク感満載である。