RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

第3回企業のデザイン展「資生堂・サントリーの商品デザイン展」@東京芸術大学大学美術館 2009年5月30日(土)

上野のお山は大変な人で。美術関連の催しも然り。
ルーブル”は80分待ち、”阿修羅”は70分待ちの、
何れも、ものすごい行列。

何でこんなことになってしまっているの?
皆目見当がつかない。皆が行っているから?

そうした人込みを横目に見ながら、やって来たのは、こちら。
イメージ 1
東京芸術大学大学美術館】は他の美術館群からは多少離れた場所にある。
ここまでは、混雑も追って来まい。

同展は【陳列館】で開催中。案内の矢印を辿って行くと・・・・、
びえ~っ!人が展示室からはみ出して並んでる。マジかよ!
あ、甘かった~、無料の催しだしな、と多少後悔しながら最後尾に着くが、
何のことは無い、丁度アルファベットのEのように展示台が設えてあるので、
そこで人が滞留しているだけなんだ。
おまけに、みんな古い年代から順に、解説文を読みながら進むから。

で、へそ曲りな私は、空いている最近の年代にまず行き、
時代を逆行するように観て回る。

しかし何とも凝ったディスプレイだ。昔、NHKで見た〔タイムトンネル〕みたいだよ。

もう廃番になっている懐かしい商品もあるし、
現行流通している商品でも発売時のパッケージは微妙に違っていたり、
輸出用の別パッケージがあったりで、いやこれは楽しい。

一階は前述のタイムマシン形式だが、二階は一転して明るいディスプレイ。
カテゴリー毎の変遷がわかるような展示になっている。
サントリーの缶コーヒーBOSSは、こんな風に変わっていったんだなあ。

古いものだと1800年代の商品もあり、いやこんな時代のものが
よく保存されていたもんだと、それも感心しきり。

解説も時代背景やデザインの潮流、また見るべきポイントを
キチンと盛り込んで、非常に丁寧。

入り口では一瞬引いてしまったが、入って良かった~。
多少並ぶことを覚悟しても、観て損は無い展示だ。