RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

おっぱいバレー@109シネマズ川崎 2009年4月30日(木)

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シアター10は客席数72と小さめの劇場。
それでも入りは二割程度。連休中とは言え、平日、
しかも12時~の回だからねえ。
傾斜がかなりきついので、余程前の席でなければ、
どこでも見易い。

『寺嶋美香子(綾瀬はるか)』は赴任して来た三ケ崎中学校で、
男子バレー部の顧問を引き受ける。
ところがこの部、バレーをまともに知らない部員が5名しかおらず、
学校中から馬鹿にされていた。

部員を奮起させるために「あなた達が頑張ってくれるなら、先生何でもする」
と言ったことを言質にとられ、大会で一勝したら”おっぱい”を見せることを
無理やり約束させられる。

目標を見つけて頑張る部員達を、『美香子』は一生懸命バックアップするが、
強くすればするほど、”おっぱい”を見せなければいけなくなるため、
『美香子』の心中は複雑である。
果たして『美香子』は”おっぱい”を見せることになるのか?

と、書いている文章を見ると、なんだかお馬鹿な映画のようだが、
けしてそうではない。
人間誰しも、何かのために頑張っているわけで、それが愛情だったり、
お金だったり、名誉だったり、地位だったりする。
それが”おっぱい”で、何が悪い?

これは”おっぱい”が目標であることを除けば、清々しい青春(ちょっぴり
”性”かもしないが・・・)映画である。
彼らの努力と歩調を合わせる様に、『美香子』も教師として、人間として成長する。

加えて、細部への凝り様が半端ではなく(多分70年代後半が、この映画の舞台と思うが)、
生徒達の乗っている自転車、通りを行く車は全てフェンダーミラーで当時のもの、
黄色い公衆電話に白い電話ボックス、赤く丸い郵便ポスト、などなど。
同じ時代に中・高生時代を過ごした人間にとってはたまらない。

あと、劇中に流れるのも、70年代の(或いは、昭和の)オールディーズの歌謡曲
ニューミュージック。これがストリーとぴったり合った選曲で、
映画を更に楽しいものにしている。

何れにしろ、タイトルに反応して観るのを躊躇っている人は、
態度を改めた方が良い。
確かに、劇場窓口や前売り券を買うときに、「おっぱい・・・・」
と言うのは多少恥ずかしいけどな(実際おぢさんも、少々赤面してしまいました)。