RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

Ristorante Sotto l’Arco(リストランテソットラルコ)@銀座:イタリアン

【銀座八丁目】、【中央通り】から二筋【築地】寄りの地階に佇むイタリアン。
店内は厨房に向いたL字型八席のカウンター、二人掛けのテーブルが五卓。

 

一週間前にWebで予約、19時前の入店で既に二組が食事中。
その後更に二組が訪れ、内五人ほどはどうやら同伴っぽい。

 

まぁ場所柄、この様な客層が無いと経営は苦しいだろうし。
一方で、彼・彼女等には時間の制限があり、20時過ぎには
店を出ないとだね。

 

なので我々の訪問時にも「コース終了まで二時間ほど掛かります」のアナウンスが
(マニュアルのように)あったけど、19時半頃の来店者は見るからに間に合ってなさそう。



料理自体は6,800円(税抜き)のコース一択。
それ以外にコペルトとして一人あて700円がチャージ。

 

で、今日は更に
「お料理に合わせて厳選したワインをお楽しみいただくコースです。
シャンパーニュ1種類とワイン4~5種類をご用意いたします。」
と書かれている《ワインのペアリングコース》も。
こちらの金額は6,500円。



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一品目は《鮮魚のカルパッチョ》。
素材は黒鯛。

 

って、ど~見ても握り寿司。
が、形状は兎も角、旬の魚の美味さが
さっぱりとした味付けで纏まっている。



合わせるお酒はシャンパン。
写真は撮り忘れも、辛すぎない軽やかな味わい。
気持ち良くくいくい飲み干したら、
お代わりをどぼどぼと注いでくれる。
えっ!これって、呑み放題ってことですか。



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《本日の前菜》

 

いや~今度ははどら焼きが出て来ちゃったよ。

 

しかし中の餡にあたるのは
鴨肉のリエットと刻んだ胡桃でしっかりとイタリアン。

 

和のティストの取り入れ方が秀逸だね。



合わせるお酒はきりっと冷えた白。

 

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三皿目は《スープ》。
素材は焼き茄子。

 

一口含むと、おお、それらしい味わい。
クコの実も入り体にも良さそう。



ここでパンも供される。

 

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田舎風の丸いパンにフォカッチャ。
前者は麦の旨さが詰まった、後者は香草の薫りが特徴的。



合わせるのはやはり辛口の白。

 

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温かい前菜は《バニャカウダー》

 

野菜はただ切っただけではなく、揚げたり
焼き目を付けたりと仕事が施してある。

 

オイルにはアンチョビーが入り、
それだけで味付けは十分。



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ワインはここで赤にチェンジ。



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真鯛と蛤のスープ仕立て》

 

でっかい蛤の上には皮目がぱりぱりに焼かれた真鯛
その身の厚さにもびっくり。どれだけ大きな一匹なんだろう。

 

更にその上には解した蟹の身で旨さの三重奏。

 

紫蘇の実やトマトの入ったスープがそれらを上手く纏めてくれる。



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合わせるのは日本酒。
『新政』の純米酒



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肉料理は《サルティン・ボッカ》。

 

大きな皿の端の方に寄せて盛り付けられ、
エディブルフラワー等で彩も鮮やか。



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ここでワインは再び赤へ。



パスタが二皿。



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先ずはソースで食べるタイプ。



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ついでスープタイプ。
青海苔の磯の香りが抜群。



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そして《リゾット》。

 

きちんと長粒米を使い味付けもしっかり目。
豆類も入り雑穀を食べているような気になる。



デザート前のお口直しは

 

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《西瓜のソルベ》

 

西瓜+練乳も甘さは控えめで口の中はさっぱり。

 

黒く見えるのはタネではなくてチョコレート。



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《ドルチェ》はメロンをスープ風に仕立てたもの。
こういった食べ方は初めてかも。

 

気持ちの良い甘さが堪らんな。



そしてデザートにもワインを合わせてくれる。

 

提示された四種の中から二品を選択。

 

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甲州産とリースリングで甘さや香
口当たりの方向性は違えども、何れも好みのタイプ。



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《プチフール》には
さすがにお酒とは行かず、エスプレッソをダブルで。

 

これで間然として食事を終える。



支払いは全て合わせて3.5万円。って、ん、間違ってね?
払った後で気が付いたけど。

 

確かに水はガス入りを頼んだものの、数千円はしないでしょ。

 

思うに複数の二人組の中にメニュー変更をした連れが居て
そこと取り違えたんじゃないかと。

 

3,500円くらいを余分に払った感。



評価は「高級店」基準の☆五点満点で☆☆☆☆。



でもお酒だけで八種類を飲んだから、
満足度は変わらないんだが。



そして不思議なコトに、洋食の後にありがちな
食後の喉の渇きが皆無で、
塩よりも素材そのものの美味さを十全に引き出しているのだなと
改めて感心しきりの一店なのには違いない。