RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

「たよりない現実、この世界の在りか」展@資生堂ギャラリー 2014年7月26日(土)

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今年に入って訪問した中では、屈指の面白さ。
しかし、「作者の意向による」と言う運用基準には
若干首を傾げる部分もある。


エントランスからして凝っている。
常であれば、地階へ続く階段が入り口からも見て取れるのだが、
写真にあるように

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工事中を思わせる「点検口」の表示がある
非常用のドアに近いものが設置され、
念の為だろう「こちらかはお入り下さい」との貼り紙もある。

怪訝に思いながら足を踏み入れれば、
パイプと養生用のベニヤ板で本来の階段は覆われ、
オマケに薄暗く、目が慣れるに時間を要する。

一歩一歩踏み出すと、ギシギシギシと足元は音を立て、
感じる不安定さに不安もいや増す。


狭い階段を降り切った会場には
ホテルのワンフロアーを模した設え。

此処も薄暗く、しかし、中には大勢の人が蠢いているのも
仄かに見える。

どうやら、其処を改装中と見做し、様々な仕掛けが施されている様子。


曲がりくねった迷路様の通路の両側には、
部屋番号を振られたドアや呼び鈴。
ドアノブを動かしたり、呼び鈴を押したり、
ドアスコープを覗きこんだりと、
各人が各種の試行をするが、反応はあったり無かったり。

「消火栓設備」の中を空けて中に入れたり、
工事中の中途まで行けたりと、外連味はたっぷりだが、
ライトの使用不可とのコトで、
手探りで進むしかなく、
命のキケンを感じてしまった(ちょっと大げさ)。


どん詰まりの部屋はドアが大きく開かれ、
若い女性が滞在しているかの如くの造作。

そして、驚愕の仕掛けが・・・・。


これは、もう実際に行って、体験して貰うしかないだろう。

大掛かりなセットには、金も時間も掛かっていると見受けられ、
『目【め】』として活動する三人組、
展覧会のタイトルを素晴らしく体現している。


会期は~8月22日(金)まで。