RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ウォールフラワー@TOHOシネマズシャンテ 2013年12月14日(土)

封切り四週目にもなろうとしているのに
「シネマズディ」の効力もあるのだろうか、
席数201の【CHANTER-2】は
八割方の入りと盛況。

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今年ハイスクールに入学した『チャーリー(ローガン・ラーマン)』は
ルックスは悪くなく、頭脳も明晰。
しかし、引っ込み思案で目立たず、
パーティの場では常に「壁の花」だった。

そんな彼がふとしたことから最上級生の
『サム(エマ・ワトソン)』や『パトリック(エズラ・ミラー)』と知り合い
友情を結んだことで、学園生活の新しい地平が開けて行く。


〔クロニクル〕でも似た様な初期設定があったし、
彼の国の映画では類似のシチュエーションがかなり頻繁に出て来る。

多分、パーティを主体的に楽しめるのは少数で、
壁の花」で思春期を過ごすコトが実際は多いケースの裏返しなのだろう。


ただ、本作、凡百の成功譚とは、ちょっと趣きを異にしている。

主人公『チャーリー』の性格付けはかなり複雑。
先に挙げた点に加え、
一緒に進学する筈だった親友を自殺で亡くしたことで精神的に不安定になり、
過去の家庭内の問題で何かしらのトラウマまで抱えている様だ。

また『サム』と『パトリック』にしたところで、
実は単純な能天気さとは対極の悩みを持っていたりする。

そんな人間関係が絡み合い、
時に笑わせ、時にはらはらさせながら、
我々は『チャーリー』が人間として成長する一年間を
目の当たりにすることになる。


評価は☆五点満点で☆☆☆☆。

何時もススンデいることに吃驚する
アメリカの高校生だが、今回は
酒やドラッグ、セックスと言った
グラフィティものに良くある題材に加え
精神医療にまで波及する。

この先どこまで行ってしまうんだろうと、
逆にドキドキしてしまう。


それにしても、
実際の映画が上映されている前で
彼らが
ロッキー・ホラー・ショー〕の場面を演じる興業をするのには
相当驚かされた。
これ、多分、不自然な状況じゃあないんだよなぁ。