RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

Aux Delices de Dodine(オ デリス ド ドディーヌ)@大門:ビストロ

今春、【大門】の裏通りに出店し、
瞬く間に「食べログ」上で高評価(但し、殆どが、例によってランチ)を得る様になった
一軒

当日は一週間ほど前に予約を入れ、
18:30に訪問。

右手に厨房スペースと5席のカウンター、
左手には4-2-4のテーブルと、
思いの外狭いと思ったら、
左手奥にも更にスペースがあり、
4-2-2-4-2のテーブルが配されている。

しかし、この時点で、最早半分以上の席が埋まっており
程無く満席に。
しかも、八割方が女性という激しい偏り。

帰り際に、ふと脇を見ると、幼児連れの家族までおり、
すげ~利用のされ方だなと、ある意味感心。

先ずはビール(バスペールエール)500円を呑みつつ、
グランドメニューと黒板に書かれた「その日のおススメ」を見ながら呻吟する。
※このビールが地ビールの趣きがある、どっしりとした味わい
更には仄かな甘味もあり、なかなか美味しい。

店の人に言わせると、
前菜三皿にメイン一皿を二人でシェアするくらいで、
普通お腹が一杯になるだろう
とのコト。


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《厚木生ハム 1,200円》

ピクルスが付いており、漬かり具合も歯応えも上々。
ハムは融点が低く、口の中でゆるゆると融ける。
ブナ系の果実も味もし、特に脂肪は美味しい。


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《天使の海老とマッシュルームのオーブン焼き 980円》

所謂《アヒージョ》だが大蒜味は抑え目。
海老は頭から殻ごと食べられる、とのことなので
熱々をほふほふしながら頂く。

香草も薫り、なかなかの味わい。


残ったオリーブオイルはパンに漬して頂くのだが、
出されたパンがスグレモノ。

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席料500円に含まれるそれはお代わり自由。
容器が空くと、すぐ「お代わりは如何?」と確認に来る。
フランスから空輸しているとのコトで、
もっちりとした味わいは、日本製のものとは
口当たりが相当違う。


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《白子のオーブン焼き》

季節らしい一品。本日訪問の目当てでもあった。
白子はかなり大振りで大きく切り分けられている。
エスカルゴ》と同様な調理法だが、
味付けはそこまで濃くはない。

スライスされたアーモンドやナッツ類、小さなパプリカ等もふられ、
これも、口の中を火傷しながら熱々を頂く。


と、ここで、前菜三品を食べ終え、
なんだかまだ食べられそうな気がする。

店の人からは、ちょっと多いのでは?と
親切なチェックが入るのだが、
もう一品追加してしまう。


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《フォアグラのソテーとセップ茸のリゾット》

フォアグラが大きい大きい。
味付けや焼き加減も良好。

リゾットの芯の残る炊き加減も絶妙で、
セップ茸(ポルチー二茸)の旨味がガツンと舌に響く。

しかし西洋の茸って、味が濃いなぁ。


で、メインはこちら。

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《シュークルート 1,780円》

おお、凄い分量だ。
下にはみっしりと、ザワークラウトが敷き詰められている。
ソーセージ・ベーコン・豚肉の何れもが
とっても厚いしでかい。

ウインナーはナイフを突き立てれば肉汁が飛び出す。

ベーコンは素晴らしい薫香。

豚肉や軟らかい上に脂肪まで美味い美味い。

添えられたクミンにより、爽やかな香りも添加され
溶き辛子の助けも借り、ぺろりと食べ切ってしまう。


いや~、お腹膨れたかも。
でも、もうちょっと行けるかな。
と言うコトで、デザート。

矢張り黒板に書かれたモノをベースに説明を受け、
一品選択しシェアする。


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《ピスタチオのアイスクリーム 500円》

鮮やかなクリーム色。
色付けは食紅らしいが、
口の中がさっぱりするなぁ。

最後はコーヒーもオーダーし
間然として食事を終える。
いや~満足した。


ワインは棚に並んだ、プライスの書かれたボトルから選択する。
勿論、グラスワインもあるのだが、
大好きなリースリングが三種もあるのを目敏く発見。
一番お安い一本を選択する。

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《Domaine Bott Geyl  Gentil d'Alsace Metiss 4,200円》

酸味は抑えられ、仄かな甘みと共に、フレッシュな軽やかな味わい。
そして何よりも、この花束の様な鮮やか香りが堪らない。


御代は〆て1.4万円と、こちらもまずまず。

評価は「ビストロ」基準の☆五点満点で
☆☆☆☆。

量の多さも十分だし、なによりもサーブが迅速で丁寧。
料理の一品一品は、驚くほどのスペシャル感は無いけど、
何れもこちらの事前期待のちょっと上を行く水準。

おそらく、違うメニューを食べるために、
再訪すると思われ。