RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

石川梵写真展@吉祥寺美術館 2012年4月29日(日)

箱が【伊勢丹】から【コピス】に変わってからは
初の訪問になる。
随分と久し振りだ。

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入場料は100円。
会期は~今月13日(日)まで。

サブタイトルには「THE DAYS AFTER 東日本大震災の記憶」とある。


昨年の3月12日から、一年後の今日までの
「岩手」「宮城」「福島」の被災地の記録である。

そこには写真と共に、作者がその場で感じたことが
キャプションとして添えられている。


震災翌日の写真は主に空撮、
が、次第に、地上からのそれが増えて行く。

勿論、ニュースやドキュメンタリーでは
繰り返し流された情景ではあるものの、
それが定着した画像として眼前に提示されると、
「戦慄」に近い感情が押し寄せ、
鳥肌がたってしまう。


そして、一年後の写真では、
議論がありながら変わったもの、
デジャブの様に、同じ光景を突きつけられるものと、
はっきりと二分され
焼き付けられる。

首都圏に住む我々には、
随分と昔の事の様に思えてしまうけど、
折々で、こういった機会に触れ、
けして記憶を風化させてはいけない。


会場内の照明は常より暗く、
また夏期の企画の様に、親子のさんざめきで溢れているわけでもない。
どちらかというと厳粛な雰囲気が漂う
(ただ、時として笑顔がはじける少女の写真も挟み込まれ、
我々は僅かな救済を見出した様な気にさせられる)。

しかし、来場層は老若男女幅広いし、
自分が居る間だけでも十数組が
来訪していた。