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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

近代日本の花鳥画~花と鳥の肖像~@野間記念館 2009年7月18日(土)

【野間記念館】は其の名の通り、講談社の創設者に所縁がある。
縁起はこの通り

最寄駅は地下鉄の江戸川橋だが、長い坂を延々と登って行く。
左手に【椿山荘】、右手に【独協中高】を見ながら、
更にその先へ。450mもあがり続けると、も~息も絶え絶え。

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と、現れるのは、こんな外観の建物。
周囲の緑と調和している。茶とクリーム色のコントラストが美しい。

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展示内容は、近代の日本画
入場料は500円。

画家の数は少ないが、展示数は多い。
何となれば、”十二ヶ月図”という12枚一組の、一年を俯瞰する
ものが多いから。
その数9!

中でも良かったのは『木村武山』の”十二ヶ月図”。
〔蝙蝠〕=3月と画題も面白いが、何と言ってもユニークなのは
その構図。
秋の鈴虫は茎の後ろに隠れて足しか見えなかったり、夏の鷺は二羽重なって丸まっていたり、
冬の雁は月よりも高く上を向いて飛んでいたりと、初めて見る趣向ばかり。

また、『荒木十畝』の〔楓鳥〕=10月も、刷毛でさっと掃っただけのような描写なのに、
精密に描き込まれたものよりも、妙に羽根らしさを感じたりして。

色紙大の作品が多いので、スペースは狭いながらも総展示数は146!
仔細に観ていくと、きりがない。
もっと時間を取って来るべきだったな。