RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

リー・ミンウェイ展 澄・微@資生堂ギャラリー 2012年9月15日(土)

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この会場には「記憶」が詰まっている


階段を降りると、まず目に付くのは
平たい台の上に置かれた、大ぶりな桐の箱。

十六の夫々は、大小様々。
茶色いリボンで、丁寧に結ばれている。

紐を解き、蓋を外すと、中には薄いパラフィン紙で覆われた小ぶりな服。
しかも、随分と年代が行ってそうだ。

箱の裏には、それらの来歴を記した文書が貼られ、
あるものは写真も添えられている。

各々の服には、提供者の溢れる様な想いがあり、
それらが切なく我々の胸を撃つ。


壁には、朧げな写真と共に、
「Day1」から始まる百日間の行動記録が
時系列で記されている。

拙く訳すと、
Day**の**:**(時)
「Lily」と瞑想した
といった風に。

百合の球根を植え、花が咲き、やがて枯れるまで。

作者が共に過ごした日々から、
一日のトピックを取り上げて。


一番奥には、障子で仕切られた小部屋が設えられ、
その奥には文台が・・・・。

筆記具や半紙が置かれ、靴を脱ぎ畳に上がった来場者は、
思い思いに手紙を認め、桟に造り付けられた差し込みに挟む。
手紙を挟める箇所は百ちょっとだろうか。

これは、想う人達へのメッセージ。

届くかどうかは判らないけど、
明日への記録になるのだろう。


会期は~10月21日(日)まで。