RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

プリンセス トヨトミ@109シネマズ川崎 2011年6月5日(日)

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席数130と、さはど大きくは無いが
【シアター2】は満席の盛況。

客層は、
中学生~老齢のカップルと
兎に角幅広い。


元々、『万城目学』の映画化作品は
鴨川ホルモー〕がそうであったように、
非現実が、日常と隣接し、
恰も自然に存在するかのように描かれるのが特徴。

本作も勿論、当該路線に沿った内容となっている。


会計検査院の『松平元(堤真一)』『鳥居忠子(綾瀬はるか)』
『旭 ゲーンズブール(岡田将生)』が会計監査の為に、
一路大阪へと向かう。

幾つかの法人を実施した時点では、
順調に終了する見込みだったのだが、
『社団法人OJO 』監査時の
かすかな異変が『松平』心の片隅に引っ掛かる。

検査の範疇を超えて、
『OJO 』にのめり込んで行く『松平』。
そして、それが、全大阪を捲き込む事変に発展して行く。


タイトルからも判る様に、
「豊臣家」の御落胤が命脈を保っていたら、
と言う仮想が現実になった時の物語。

義経が生きていてジンギスカンになった」よりも
有りそうな可能性に思えてしまうのは、
各種の仕掛けが成せる功だろう。

登場人物の苗字や名前も、
実際の歴史をなぞり、ニヤリとさせる。
四百年後であれば、こうであるかもしれない、
との思いを強くさせるのに役立っている。


背景も含め、かなり早い段階で、大まかな仕掛けは
オープンにされてしまう。
それは予告篇で紹介された内容が、全て
と言っても過言では無い。

おやおや、この後は、一体どうなるのだろう
と思っていたら、
この映画の本当のキモは、そのアイデァをベースにして
人が繋がって行くことの大切さを
描くことに有った様だ。


綾瀬はるか』が、良く食べ、良く走る。
特に後者は、かなりの目の保養になる。

アップを多用する画面構成も含め、
主演各人のファンも最大限に楽しませてくれる
サービスも満載だ。