RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

いばらの王@TOHOシネマズ川崎 2010年5月1日(土)

連休中の「映画の日」ということもあり、
館内はどこも大変な混雑。

本作も例外ではなく、158席の【SCREEN3】は、
小劇場ながら、あっさりとSOLD OUT。
客層は、やはりアニメ好きそうな(美しい表現だな)男性が多いかな。

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2015年、身体が石の様になって死に至る奇病が世界中に蔓延する。
「メドゥーサ」と名付けられたその病気は、
潜伏期間は三ヶ月~半年と長いものの、
一度発症すると、12時間以内(この時間設定がミソ)に確実に死亡する。

選ばれた人たちがコールドスリープカプセルセンターで長期冬眠に入る。
人類の種としての存続のため。次ぎに眠りから覚醒するのは、
「メドゥーサ」の治療法が発見された時。
やがて眠りから目覚めた彼らが目にしたモノは・・・・。

よくある、知らない間に、地球が滅びてしまい、
自分達だけが生き残っていました、さてさて、
という単純なサバイバルストーリーと思って見始めると、
手痛いしっぺ返しを食らう。

体裁は単純な脱出劇ではあるし、古今東西のアクション映画から、
良い素材だけを集めてきたシーンの連続なので既視感は満載。
構成もかなり穴があり、良く考えると辻褄が合わない箇所や、
説明不足・矛盾も多い。

であるが、この疾走感は素晴しい。
息つく暇も無いくらい。
また、二転三転するストーリーは、まま陳腐な展開であるものの、
次々と期待を裏切ってくれる。

これは、頭を空っぽにして、精神を二時間弱、画面に預けてしまうことで、
相当楽しめる。


加えて、映像が素晴しい。
アニメのトーンを残しつつ、詳細な描写。
舞台となる古城のある場所が、スコットランドと、
すぐ分かったものな。