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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

動物画の奇才 薮内正幸の世界展@武蔵野市立吉祥寺美術館 2009年5月3日(日)

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武蔵野市立吉祥寺美術館】は吉祥寺駅下車、【伊勢丹】新館の7階。
”薮内正幸の世界展”の入場料は、何と100円!

『薮内正幸』は図鑑の挿絵や動物のイラスト(と言うか、精細画)の第一人者。
絵本やポスター、切手の原画、等も、ものしている。
それらの原画が計100点。これはもう壮観である。

白黒のペン画、水彩の上にペンを加えたもの、色鉛筆(パステルか?)で描かれたもの、
どれも思わず「すげ~」と声を上げてしまう仕上がりだが、中でも素晴しかったのは、
サントリー愛鳥キャンペーン用の大型ポスターの原画三点。

縦2メートルの大きさいっぱいに、鳥が躍動している。
「丹頂」「信天翁」「梟」なのだが、これは絹本(おそらく)に日本画風に描かれている。
思わず見入ってしまいました。

展示の方針だと思うけど、(多分)子供が見易いように、低い目線で掛けられているので、
中腰にならないと鑑賞できないのはちと辛かったが、それを補って余りある充実ぶりだった。

常設展もかなりのもの。
・浜口陽三記念室では”浜口陽三生誕百年 partⅠモノクロームからの出発”
・萩原英雄記念室では”萩原英雄 画業を辿るⅣ お伽の国”

前者は【ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション】に行こうと思っていたので、
丁度良い予習だ。謹んで拝見する。
静物より人物の方が良かったな。特に〔髪〕。
女性の顔が若い頃の『ケイト・ブッシュ』みたいなんだよね。極端に好み。

後者は抽象版画ながら、躍動感が伝わって来る楽しい世界。

う~ん、駅から近いし安いし、吉祥寺周辺に住んでいる人は、幸せだなぁ。