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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

上村淳之展 -唳禽を描く-@武蔵野市立吉祥寺美術館 2009年8月9日(日)

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昨日が初日の展覧会ではあるが、混雑してる理由は無いと踏んで
やって来た。案の定、中はガラガラ。

入場料は100円だが、”ぐるっとパス”を利用(笑)。
前回の訪問から、日にちも経っているので、
常設展も展示替えが行われたようで、そちらも楽しみだ。

『上村淳之』は祖母が『上村松園』、父が『上村松篁』と、
紛れもないサラブレッド。
今回は花鳥画のみの展示。

多くの画は、背景が濃淡のみの単一色。加えて、季節の花木と鳥。
その鳥も(勿論、花木も)細かい描き込みはなく、
省略化・意匠化されたカタチの中に、たらし込み等の技法で模様を付け、
羽らしい表現としている。

アフリカ絵画を思わせるような、1960年頃の、ざらっとした背景、
平板なものから、直近の上記のような描写まで、
最後の素描を除けば、全体は五つのゾーンで構成。
春夏秋冬、夫々の花鳥が、順を追って楽しめる趣向となっている。

が、素描を入れても全26点の展示数は多くない。
本当のワンコイン、だからなぁ。


【浜口陽三記念室】は〔生誕百年 partⅡ カラーメゾチントの成功〕として、
お得意の丸みを帯びた静物主体の展示へ、
【萩原英雄記念室】は〔萩原英雄のギリシャ神話〕として、
版画による「ギリシャ神話」の連作ものへ、
夫々内容が変わっていた。

特に、〔萩原英雄のギリシャ神話〕は極端なデフォルメにより、
神々が力強く表現され、解説に添えられている神話の内容ともども、
知識も深まり、非常に良い展示だった(少々、エロだけどね。
でも神話って、そ~ゆ~もんでしょ)。


いちお~リンク貼っておくけど、
(繋がるのは)多分今年の9月27日迄と思われ。