RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ヒヨク之トリ@麻布十番:焼鳥

実際の住所は東麻布
【法務局】の近く。
住宅街にぽつんとその周りだけが明るく灯っている。

店内はカウンター、テーブル、小上がりと
相当の人数(四十人くらいか)が収容可能な広さだが、
訪問した19時の時点で、「予約」の表示がある一卓以外は
全て人で埋まっている。

大層な繁盛、だなぁ。
その後も次々の来客だし。

先ずは《お通し》とお約束の《大根颪》が出される。


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《お通し》

ポテトサラダ。これで複数人前。
胡椒がたっぷりと降られている。
ごこごろ、ざくざくしたポテトの食感が主。
それ以外の野菜や肉は、ほんのアクセント、だな。


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《大根颪》

水分をきゅっとしぼり、端正なカタチに纏めて盛り付けられている。
ちょこんと乗せられたシラスは珍しい。


で、肝心の焼き物。普段であれば個別オーダーなのだが、
今日に限っては
「焼鳥コース(6本)¥1,500円」を。
店の傾向を知るにはうってつけで、
自信ありありの品を出して来るだろうとふんでのコト。

ただ、値付けは一串250円内外に設定されているようだから、
値段だけからは、際立ってのおトクさは感じられない。


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《砂肝》

一つの塊が大振りで、串にみっしりと刺さっている。
噛み応えも上々。ややかりっとした旨さ。
これは、後が期待できる一品。


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ねぎま

成る程、美味しい肉だ。
皮からは脂がじゅわっと沁み出し、肉はしっかりした歯応えと旨味。
この手の肉にはやはり塩が合う。


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《レバー》

中が溶け出さないように、
表面をぎりぎりの硬さで焼きつけ、
一口頬張れば、かなりのレア。

これは好き嫌い、判れるかも。

でも、鶏も良いし、下処理も丁寧なのだろう、
自分的には全く問題なし。


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《ささみ》

これも表面は軽く炙られ、中心に行くに連れレアに。
元々、脂の少ない部位で、しかし、しっとりとした
鶏本来の旨味を味わうには、この程度がベストだと思う。

添えられた山葵の辛さも程好い。


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《巻物》

トマトベーコン巻き。
完熟のトマトは火を通されることで
旨味が活性化し、薫香のあるベーコンの脂を纏い
更に複雑な味になる。

これもイイ。


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《つくね》

コースの掉尾。
一つがお団子並に大きい。
叩いた軟骨の食感もしっかりあり、
それでいて中はパサつかず
しっとりな旨さ。


これ以外にも、
《枝豆》や《蒸し鶏のグリーンサラダ》等を食し、
ビールや焼酎、ワイン(ボトル)を呑んでの払いは
一人あたり四千円ちょい。

腹八分目といったところか。

評価は焼鳥屋基準の
☆五点満点で☆☆☆★。


一つだけ苦言を。

ワインをボトルでオーダーした時に
「白ワインは全て辛口ですよね」「はい。そうです」との会話があり、
ちょっと不安だったが《Piesporter Michelsberg Riesling Kabinett》を選択。
ドイツワインだけどリースリングだからね。

市価は1,400円程度だから、3,800円の値付けは暴利じゃあない。
でも、これ「甘口」だよね。

例え、お運びさんであっても、店の商品はきちんと語れる、
若しくは判らなければ確認する教育は必要。

まぁ、こちらの知識が足りない、と言われれば
ソレマデなんだけど。