RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

キック・アス/ジャスティス・フォーエバー@チネチッタ川崎 2014年2月23日(日)

封切り二日目。
席数407と大き目の【CINE 11】は六割程度の入りと
思いの外混んでいない。

「R15+」だけあって、客層の年齢は高めに振れている。

イメージ 1


前回の事件から数年、
『ミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)』は変わらず『ヒット・ガール』
としての活動を続けている。

『デイヴ(アーロン・テイラー=ジョンソン)』は一旦、
キック・アス』からは外れたものの、持ち前の虫が疼き出し
『ヒット・ガール』と再び行動を共にするようになる。

一方、父親を殺された『クリス・ダミコ』は
二人を逆恨みし、復讐の機会を狙っていた。

そこに、有志ある市民らで結成された正義を守る為の組織
ジャスティス・フォーエバー」も絡み、
ストーリーはありがちな、しかし、全く間抜けな
大団円に向かい疾走する。


前作で、お下品な言葉を吐きながら
それでいて可愛くて強い、
衝撃的なデビューを果たした『クロエ・グレース・モレッツ』に
すっかり参ってしまったおぢさんは、嬉々として劇場に足を運んだのだが、
かなり大人びた彼女を目の当たりにし、相当戸惑ってしまう。

勿論、キャラクターの造形に変化は無い。
バトルのシーンは本人のカラダが大きくなったこともあり
更にパワーアップしている。
が、どうにも違和感が拭えない。

思うに、これが少年漫画で言うところの「エスカレーション」なのだろう。

もっと刺激的な、もっと印象的な『ヒット・ガール』を期待していたにも関わらず、
そこに居たのは、保護者である『 マーカス』の思いに添って、
普通の少女らしくなろうとする、妙にしおらしい、人間らしい姿。

物語のあや、と言ってしまえばそれまでだが、
かなり「らしく」無い。
次作であるにも拘わらず、二番煎じ的な印象を持ってしまった。


評価は☆五点満点で☆☆☆☆。


とは言うものの、バトルシーンは、格闘技のあり様を
かなり忠実の踏襲している。
同じ技量であれば、体重が重い方が有利、のテーゼなのだが、
それをどうやって打破するのかが、伏線の張り方も含め見所の一つ。

また、ギャグ自体は前回同様、馬鹿馬鹿しく
禁止用語乱発で、その点では全く期待を裏切らない素晴らしさ。