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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

歌舞伎 江戸の芝居小屋@サントリー美術館 2013年3月20日(水)

会期は~3月31日(日)まで。

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一般の入場料は1,300円だが、
今回は招待券を頂いた。

歌舞伎座新開場記念展とサブタイトルにあるように、
本来であれば目出度い催しになる筈だが、
これだけ物故者が出てしまうと、それも半減と言ったところか。


その点も含めて、ある程度の混雑は覚悟して赴いたのだが、
会場内はかなりの人の入り。

しかも高齢の方や、
おそらく、このような場所は初めての方が多い様で、
キチンと並んで、ゆるゆると歩を進めている。

また、例によって、全然関係の無い話をしながら
ただ、歩いているだけの人もいる。

ま、仕方無いんだけど、矢張り
鑑賞の点ではイマイチかな。


会期は六つに区切られ、
各々の期間で展示替えがあるので、
本期間での総展示数は百程度ではないだろうか。

先ず、桃山時代の〔花下遊楽図〕の「阿国歌舞伎」から
説き起こす。
これらは、日本史の教科書にも掲載されているので
馴染みもある。

そして、江戸時代の(今、我々が知っている様な)
歌舞伎の隆盛~爛熟へと移行する流れは
丁寧で非常に判り易い。


目立ったところでは、
伝『菱川師宣』の〔上野花見歌舞伎図屏風〕の中に
見返り美人」を発見。

ポーズといいい姿といい、
も~そっくりだから。


あとは、
「江島生島事件」の『生島新五郎』の絵もあり、
これは珍しい。


取り上げられている役者絵の中に『團十郎』が
多いのは、先の理由によるものか。

近代はさらりと説明し、
新・歌舞伎座の完成予想図につなげる、
ストーリー立てもしっかりとしている。

そういった意味での不満は少ない。

自身の蔵だけでなく、
各所から手広く集めて来ているし。