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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

SP THE MOTION PICTURE 革命篇@TOHOシネマズ スカラ座 2011年3月21日(月)

殆んどの映画館も、先週末あたりから
ゆるりと稼動しだしてはいるものの、
計画停電の影響もあり、
上映時間が限定されている劇場も多くある。

また、実際中に入っても、
何時もに増して館内は薄暗く、
節電の影響を感じさせる。

が、まあ、こうやって、映画を観られること自体
かなり幸せだと、ひしひしと感じる、昨今の情勢。

そんな中、席数654と
かなり大きい館内の入りは
六割程度。
Netや窓口でのチケット販売も
当日限定だからなぁ。

客層は、前回通り、女性が多いわけだが。

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しかし、『CX』の仕掛けは、
何時もの如くかなりあざとい。

ドラマ本編~野望篇~ドラマスペシャル~革命篇
と、間に復習上映会を挟む毎度のスタイル。
〔のだめ〕が、ドラマ本編~ドラマスペシャル~映画前篇~映画後篇
の流れとしたのとは、若干異なるスタイル。
これは、以降へのケーススタディかな?


さて、映画自体は、
時間を引き延ばすために作られたような
冗長なアクションシーンが続いた前作とは異なり、
128分の尺ながら、かなり密度が濃い。

都内の複数箇所で、同時並行的に起こる事件を
上手く切り替えながら、最後まで破綻無く纏めている。

動と静の緩急のつけ具合もかなり良く、
あれよと言う間に、最後迄見せ切られてしまった。

ただ、「革命」と言う割には、
事件が起こっているのは
【永田町】周辺だけで、思想も薄っぺらいし、
ステレオタイプな官僚や政治家の描き方も、
「ああ、またか」と感じさせ、
もうぼちぼち、違う方向性を出さないと
飽きられてしまうのではと、
老婆心ながら、気になる部分ではある。

また、「悪」とか「闇」が重層的に存在する背景も、
何時も通りで、
なんだかなぁ、とひいてしまう。


そして一番の問題は、エンディングなのだが、
本作は確か、
<The Final Episode>の副題が付いていたはずだが、
それも仕掛けの一環なんでしょうか?