ShinPA!!!!東京藝術大学デザイン描画系作品展＠佐藤美術館 2010年10月9日(土)

“ShinPA!!!!”も四回目ということで、
後ろのビックリマークが四個になっている。

十六人の二十一作品が展示されている。

今日の天候故か、告知不足の為か、
館内に自分以外の観覧者の姿は、ほぼ無し。
ゆっくりと観られて嬉しい半面、
良作が人目に触れないのは、
一抹の寂しさもある。

で、今回良かったのは、
『川本淑子』の〔おはなし会〕。
満開の桜の下、花弁が舞い散る木の根本に腰掛けて、
幼女が絵本を読んでいる。
ぷっくりとした頬、投げ出した足。
しかし、その装いは上品。

蒲公英は咲き、夏に向けて草々は勢いづいて伸びようとしている。
彼女の周りには、兎が集まり、耳を欹てている。
蝶までが惹き付けられるように寄って来る。

物語性を感じさせながら、淡いパステルの桜と草を背景に、
濃い色の兎と少女の構図が見事で、
思わず見惚れてしまった。
ただ、若干の既視感があるのだが・・・・。

２階のミュージアムショップでは、
今回の出展者が描く小品が、
一点２８,０００円で、早い者勝ちで販売されていた。
矢張り『加藤ゆわ』の作品には、納得の赤シール。