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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

暗がりのあかり チェコ写真の現在@資生堂ギャラリー  2010年7月24日(土)

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ギャラリー内を細かく仕切り、かなり多くの展示数。

出展作家は計十名。
一人あたりの作品数は少ないが、
何人かは「もっと沢山観たい」と思わせる。

『ミハル・マツクー』の〔Gellage〕シリーズ。
写真を再加工することで、身体が引き裂かれるような表現。
カラダと精神の断裂がストレートに伝わって来る。

『トノ・スタノ』の作品は女性のヌードでありながら、
それを一種のパーツのように使い、スタイリッシュな中にも、
強烈なエロが香る、独特の味わい。

そして本展のイチオシは、『テレザ・ヴルチュコヴァー』。
双子の少女のイメージは、映画〔シャイニング〕でも繰り返し提示され、
西洋的には何がしかの意味を持つようだ。
幻想的な背景に立つ彼女らは、不気味なほどの相似形。
意味ありげなポーズは何かの寓意か。
最早、人間か人形かも判然としないほどの象徴性。
その世界観に、す~っと引き込まれてしまう。

8月8日までの展示は、何を置いても駆け付けたい
(昨今無料の展示会の中では)出色の内容。