つづきはまた明日：紺野キタ

ようやく、コミックの２巻が発刊された、
『Ｗｅｂスピカ』で連載中の本作。

小学５年生の『藤原杳』は、以前母親を事故で亡くし、
今は父と小学一年生の妹『清』との三人暮らし。
父の妹『里佳子』も折にふれ訪れるので、
何かと賑やかな日々をおくっている。

暫らく空家だった隣家に、『原田』一家が越してくる。
引越しの挨拶に来た娘の『佐保』は『杳』と同い年、
しかも顔も瓜二つだった。

年齢の割には、家事（特に料理）を卒なくこなし、
妙に老成した雰囲気のある『杳』の日常を中心に物語は進む。

日常の何気ない出来事が、時に子供視点から語られ、
その感性は瑞々しい。

もうとっくに忘れてしまっている懐かしい感覚が、
はっと想い起こされ妙に嬉しくなってしまう。

今は色々なピースが随時提示され、
『藤原』家の過去を含む周囲の環境が次第に明らかになりつつある。
今後の展開から目が離せない。