RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

Osteria La Cantinetta (オステリアラカンティネッタ)@大門:イタリアン

昨年のオープンには気づいていたんだが、
いつ前を通っても空いている(夜のオハナシ)。

場所は【A5】出口脇。真ん前には、ホントにいきなりできた
『いきなり!ステーキ』が客を集めている。

でも、「食べログ」で確認すると
意外や高評価で、これは自分の舌で確かめてみるべしと、
訪問日の前日に予約。

当日は19時の訪問時に先客は無し。
その後も、なかなかテーブルは埋まらなかったが、
我々が帰る少し前に九人の団体さんが入店し賑やかに。
なんにしろ、慶賀なことではある。

店内は二人掛けのテーブルが十一卓ほど。
入り口付近にはクロスが掛かっていないテーブルも有り、
ちょい呑み用か。

店の外にはテラス席も設えられ、これからの季節には良いかも。


先ずはビールを呑みながら、メニューと首っ引きで
店員さんとも相談しながら食べるものを決めて行く。


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《お通し》

一見小さいシューだが、生地にはチーズが練り込まれている。
表面はさくさくだけど、ふわりとしもちっとした食感。
塩分もほどよく、お代わり欲しいくらい。


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《前菜盛り合わせ》

五品ほどにオリーブとラタトゥイユ

右端に見える酢で〆られた鯖が絶品。
日本料理の〆鯖のような食感と脂の乗り。
酸味が強すぎないのもまた良い。

中央奥のフリッター状のものも上々。
中には青海苔。塩加減と薫りも素晴しい。

オリーブの漬かり加減も丁度良い感じ。


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《ホワイトアスパラ》

黒板のメニューに書かれており
まだ早い気もするが、「もう旬ですよ」の返事。

掛かっているのはタルタルのようだが
柑橘系の酸味がやや強い。

アスパラ自体も太く柔らか。

さっぱりと頂けた。


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《シラスの入ったパスタ》

シラスはそんなに多くないが、
かき菜 がったぷり。

塩分がちと強め。パスタの茹で加減はやや軟目。

量が多いのは嬉しい。


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《ソーセージ》

思いのほかおっきい。
ナイフを突き立てれば、たっぷりの肉汁が染み出す。

そして豚豚した味わい。

そのままよりもミンチにした方が
肉の野趣がぎゅっと濃縮されてる気がして、
満足満足。


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《牛スネ肉の煮込み》

子供の握り拳ほどの大きさが四片。
変に軟らかすぎず、ぎりぎり噛み応えが残る茹で加減。

しかし一方で、筋の部分はまだちょっと硬く、
この辺の塩梅は難しいんだなぁ。

掛かっているソースは、野菜をミンチにしたもののようで
仄かな甘さにコクも加わり、美味しい美味しい。

これはパンを貰わないと。


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《パン》

フォカチャタイプでオリーブが薄く塗られている。
ややぱっさりした感じだが、その分
ソースをよく吸い込む。


お腹もくちくなって来たけど、
まだまだ甘みは食べられそう。

メニューには表示されてないけど確認すると
今日は二種が提供できると言う。

では両方を頂こうか。


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おほうアイスクリームがたっぷりだ。
濃く抽出されたエスプレッソとの相性もぴったり。


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《ブラウニー》

う~ん、しっかりとチョコチョコした濃厚な味わい。


中途、飲み物をワインに替えるため、
「リストを」とお願いすると「ありません」との返事。

え~っつ!
「お好みを言っていただければ、
幾つか見繕って並べますので、その中からお選び下さい」と。

ほう、それは面白い。

ああでこうでと好みを伝えると、四本ほどが並べられ、値段の順ですか?と聞けば
北から南(イタリアの)ですとのお返事で、ますます笑える。

その中から選んだのは
〔Villa de Puppi Pinot Grigio〕
値段は五千円台前半。

すっきりさにはやや欠けるけど、ふわりと立ち上がる
軟らかい香りや、最初は丸く、次第にきゅっと締まって行く舌触りも上々。


で、これだけの飲み食いで、値段は二人合わせて1.6万円。
コースではないので、別途コペルトが掛かっている。


評価は
オステリア(≒ビストロ)基準の☆五点満点で☆☆☆☆。

お腹が一杯になった。

盛り付け方にはあまりこだわらない
暖かい家庭料理の趣き。

しかし、何れも(当たり前だけど)一段高いところに在るのは確か。