RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

テルマエ・ロマエⅡ@チネチッタ川崎 2014年5月1日(木)

封切り六日目。
席数の488と大き目の【CINE12】は八割方の入りと盛況。

三年前の、丁度同じ頃の公開且つ
大ヒットした前作の二匹目の泥鰌を狙ったのだろうが
やや外した感のある出来具合。

イメージ 1


何となれば、展開もほぼ前作と同じ流れ、
『ルシウス(阿部寛)』が新たな命題を与えられると
都合良く現代にタイムスリップし、
そこで得た知見を持ち帰り
テルマエ」の制作に生かす。

それが何回か繰り返された後、
やがて、ローマ帝国を揺るがす大事件が起こり
それを解決するのもやはり「テルマエ」・・・・、と
既視感満載。

まぁ、ここいら辺は全て
確信犯的にやっていることだろうが
あざとさがやや鼻に付く。


紀元前の、しかも異国の人間が、
現代に来たことで味わうカルチャーギャップに対するリアクション。
そして、それを過去に持ち帰った時に、
人力と知恵を以って文明の利器を再現するアイデアの冴え。

前作では、その展開に面白さがありキモだったのに
本作では、最早、体験する時点で再現の方向が見えてしまい、
しかも(いみじくも本人が言っている様に)完コピにしかすぎず
捻りの片鱗も見えない。
既に手垢が付いてしまっている。


なので会場内も、前回の様に哄笑の渦には巻き込まれない。
時々、クスリとした笑いが起きる程度。


評価は☆五点満点で☆☆☆★。

しかし、俳優陣を含めた制作者側は、
前回以上にノリノリでやっている様に見受けられる。

確かに、作る側が楽しむのは
娯楽作品には大事な要素だろうけろけど、
ちょっと独り善がりになってしまったな。