封切り二週目。
席数96の【シネマ10】は三割程度の入りと
かなり寂しい。
かなり寂しい。

最初は親身になって世話を焼いてくれていた『麗子』だったが、
次第に不可解な言動をとるようになり、
加えて薄気味の悪い出来事も頻発する。
次第に不可解な言動をとるようになり、
加えて薄気味の悪い出来事も頻発する。
知っている観客であれば、最初のエピソードの時点で「ははぁ、アレか」と
思い至るだろう。
思い至るだろう。
で、筋が判った様な気になり、舐めた気分で観続けていると、
終盤に近付くに連れ、手酷い竹箆返しを喰らうことになる。
終盤に近付くに連れ、手酷い竹箆返しを喰らうことになる。
『麗子』の奇妙な行動について相談する『春海』だったが、
そこにある事件が起きる。
そこにある事件が起きる。
いや~、綺麗に一本取られてしまった。
思い返せば、
映画ならではの似たような手法を活用した作品は類例もあり、
加えて幾つかのパーツは判り易く眼前に開示されていたのに
それを一連のもとして、繋ぎ合わせることができなかった。
思い返せば、
映画ならではの似たような手法を活用した作品は類例もあり、
加えて幾つかのパーツは判り易く眼前に開示されていたのに
それを一連のもとして、繋ぎ合わせることができなかった。
前述の様に、類似のアイディアは多々あるのだが
それを複数組み合わせ、上手く纏めた点が斬新。
それを複数組み合わせ、上手く纏めた点が斬新。
正直、かなりラスト近くになるまで、
事件の全容が理解できず混乱してしまった。
事件の全容が理解できず混乱してしまった。
「PG12」である理由は、残虐なシーンがあるからではなく、
扱っている主題が、今日的なことから来ている様だ。
扱っている主題が、今日的なことから来ている様だ。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。
独特の色褪せた色調は、最初
「なんかテレビの二時間ドラマみたいで
チープじゃね」と思っていたが、
それすらも観客を引っ掛ける為の装置として機能している。
「なんかテレビの二時間ドラマみたいで
チープじゃね」と思っていたが、
それすらも観客を引っ掛ける為の装置として機能している。
多分、映画を観込んでいる人ほど、本を読んでいる人ほど、
作り手の術中に嵌ってしまう。
舐めて掛かると、(嬉しい)痛い目にあう、
通好みの一作。
作り手の術中に嵌ってしまう。
舐めて掛かると、(嬉しい)痛い目にあう、
通好みの一作。