RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

PAPER ‐紙と私の新しいかたち‐展@目黒区美術館 2013年8月11日(日)

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これはとっても楽しい展覧会
一般の入場料は600円。
会期は~9月8日(日)まで。


エントランスの階段から、会場入り口までは「撮影可」の表示。
何故にと誰何していると、
『寺田尚樹』の〔テラダモケイ〕があらゆる処に潜んでいる。

階段の手すりや踊り場の壁、
案内の看板の上に至るまで。

とっても小さい作品だから、見逃さ無いよう、目を皿にして見張り
きょろきょろしながらじりじりと前進することになる。

なんだかとっても怪しいオヤジだが、
なに、構うことはない、、周りの人達だって
皆同じ体勢なんだから。

展示室の中では、それらを再構成し
ウイットに富んだタイトルが付けられて
まるで標本だね、壁にずら~りと並べられている。

壮観だ。


『キギ』の〔時間の標本〕も大量展示。
【ggg】や【ヒルサイド】で観たものの
再掲ではるものの、独特の空間配置と共に、
制作過程までもが作品に一部となるインスタレーション

成る程、彩色を施してから、切り出していたんだねぇ。


『トラフ建築設計事務所』の〔空気の器〕も素晴しい。
原紙に細かく切れ目を入れ、モール様に引き伸ばすことで
器状のカタチを取らせている。

原料が原料なので、空気の様に軽い。
天井から数多の作品が吊り下げられているインスタレーション
場内の僅かな空気の動きを受けて揺蕩い、
時節柄、涼しげな光景を醸している。


『DRILL DESIGN』の〔geografia〕=紙でできた地球儀は、
各種の地勢を立体的に表現する試み。
これも見ていて楽しくなると共に、
夜間の地球を模した作品を見ていると、う~ん、と
考え込んでしまうのだ。


そして『鈴木康広』の〔キャベツの器〕!
何処からどう見たって、
白いキャベツそのものだろう。

細かい葉脈に見られる
質感の再現性の素晴らしさ。

これが、紙粘土で出来てるって聞いても、
俄かには信じ難いぜ。