RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

モネ・ゲーム@品川プリンスシネマ 2013年6月16日(日)

席数219の【シネマ5】は四割程度の入り。

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ルパート・マードック』を思わせる英国のメディア王『シャバンダー(アラン・リックマン)』の元で
長年アートキュレーターを務めて来た『ハリー(コリン・ファース)』だが、
あることを契機に縁を切られたことを恨みに思い、
幻の作品となっている『モネ』の〔積み藁〕を贋作し
それを買い取らせることで『シャバンダー』から大金を巻き上げようと画策する。

『ハリー』はその計画のキーとなる人物
『PJ(キャメロン・ディアス)』をスカウトするために
贋作者の『ネルソン少佐(トム・コートネイ)』と共にテキサスに飛ぶのだが、
その計画は最初から躓きっぱなし。

果たして彼らは、当初の目的を達成できるのだろうか。


いや~、笑った、笑った。

のっけのテキサスのバーでの
『ハリー』と『PJ』の交渉シーンから大笑い。

クイーンズイングリッシュとテキサス訛りの相克で、
意志の疎通さえ上手く行かない。

字幕作者もそれなりに工夫しているんだろうが、
多分英語圏の人達は、
この何倍も大笑いしてるんだろうな。


そして高級ホテル『サボイ』での件。
〔モンティパイソン〕を思わせる艶笑エピソードが
次から次へと繰り出される。

更には、王道であるところの
繰り返しのギャグの使い方含め、
脚本を担当した『コーエン』兄弟の面目
躍如といったところ。


オープニングのアニメと音楽
(〔ピンクパンサー〕そっくりだし)で、
実は本作はコンゲームよりも
郎棒モノに近いと言うことが暗示される。

そして、
原題の〔GAMBIT〕は
辞書によると
「チェスでポーンを捨て駒にする指し初めの手」とある。
成る程ねぇ。
観終わった後で、そのセンスの良さに感嘆する。


評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。

予告編を観ただけでは
あまり食指をそそられらかったのだが、
ある人が激賞の上、薦めてくれた。

が、その人、バリバリのバイリンガルで、
彼が感じた面白さは
自分が感じたそれの
遥に上を行くものだったんだと
改めて思った次第。