公開二日目。
舞台は国家による検閲が合法化された
日本によく似た架空の国。
メディアへの規制は、時に武力を伴い
特に書籍については、その姿勢がより強硬なものに。
日本によく似た架空の国。
メディアへの規制は、時に武力を伴い
特に書籍については、その姿勢がより強硬なものに。
本編で最も好感が持てるのは、
最近の映画、特に原作モノにありがちな、
不自然な世界観が背景の説明も無しにぽ~んと提示される、
その不整合さが排除されている点で、
「図書隊」設立の背景から『笠原郁』入隊の動機までが、
冒頭の時間を使って要領良く描写され、
非常にテンポのある判り易い導入部となっている。
最近の映画、特に原作モノにありがちな、
不自然な世界観が背景の説明も無しにぽ~んと提示される、
その不整合さが排除されている点で、
「図書隊」設立の背景から『笠原郁』入隊の動機までが、
冒頭の時間を使って要領良く描写され、
非常にテンポのある判り易い導入部となっている。
一方、「図書隊」の資金源とか、
合法的に火器を使用できる背景とかの解説は一切なく
(どうやら、原作にも無いらしい)、
細かいコトに最近コダワリガチなおぢさんは、
最初モノガタリ世界に没頭することができなかった。
合法的に火器を使用できる背景とかの解説は一切なく
(どうやら、原作にも無いらしい)、
細かいコトに最近コダワリガチなおぢさんは、
最初モノガタリ世界に没頭することができなかった。
また、中途の戦闘シーンも冗漫で
(撮影協力の自衛隊への配慮か)、
これを省略し主人公と班長の『堂上(岡田准一)』とのエピソードを
盛り込めば、もっとオハナシに厚みも出ただろうにと、
かなり残念な脚本。
(撮影協力の自衛隊への配慮か)、
これを省略し主人公と班長の『堂上(岡田准一)』とのエピソードを
盛り込めば、もっとオハナシに厚みも出ただろうにと、
かなり残念な脚本。
専守防衛の建前のもと、「図書隊」は「良化隊」に対して
威嚇攻撃しかできないとの意図的なハンデを設定することで
やきもきさせる度合いを高揚させるのは、さすがの原作者の手腕だし、
図書館の中だけでしか火器を使用できない足枷を逆手に取った、
逆転の発想も面白いだけに、
余計にその感が強い。
威嚇攻撃しかできないとの意図的なハンデを設定することで
やきもきさせる度合いを高揚させるのは、さすがの原作者の手腕だし、
図書館の中だけでしか火器を使用できない足枷を逆手に取った、
逆転の発想も面白いだけに、
余計にその感が強い。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆。
とは言っても、
全体的な流れは、頗る良く出来ているのだ。
全体的な流れは、頗る良く出来ているのだ。