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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

マコトフジムラvs若手作家 日本画最新事情@佐藤美術館 2010年6月27日(日)

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一般の入場料は500円だが、HPの「入場割引」を印刷~持参すれば
300円で入場可能。

しかし、この美術館、無料の方が概して見応えのある展示会になるのは、
なんとも不思議。

『マコトフジムラ』の作品は4階に十三点と、
「若手」の作品は3階に十二点。

収蔵品がメインの展示のため、何点かは観たことのある作品なのは、
少々損した気分。

で、ここでは、『松井冬子』の〔たちどころに破れた異物〕に眼が行く。
画面いっぱいに描かれた菊。
左半分は白く、右半分は黒い。
最早、盛りを過ぎたのだろうか、爛熟よりも腐乱が漂う。
白菊は内臓が噴き出しているような、黒菊は女性の怨念が枝垂れ掛かる黒髪のような、
幽玄の世界。
脚がぴたっと停まってしまう。
これだけでも今日来た価値は十分だ。

それ以外にも、
『神戸智行』の〔陽のあたる場所〕
『牧野環』の〔海へ〕
何れも再見の作品ではあるけれど、
心に響くものがある。