表現手法として針と糸を選択した作家達の展覧会。
『清川あさみ』の〔Complex〕シリーズ。
女性のコンプレックスを表現したという四連の作品。
何れも、大判のヌード写真をプリントしたものに
直に刺繍を施している。
「肌」「声」「髪」「心」のタイトルは、各々が女性のコンプレックスを
表している。
作品毎に異なる刺繍の手法は、
「肌」身体一面が細かいアイテムで覆い尽くされ、鱗を纏っているよう。
「声」自分の発した声が縄となって、自縛されているよう。目尻には涙ともとれる煌き。
「髪」伸びた髪が蜘蛛の巣のように広がっている。虫・蟲が誘き寄せられるように集まっている。
「心」歪に融けたハートが(さながら『ダリ』が描く”時計”の様に)カラダに纏わり付いている。
肝心な場所が刺繍で覆われている憾みはさておき、妖しくも悲しい表現が展開されている。
女性のコンプレックスを表現したという四連の作品。
何れも、大判のヌード写真をプリントしたものに
直に刺繍を施している。
「肌」「声」「髪」「心」のタイトルは、各々が女性のコンプレックスを
表している。
作品毎に異なる刺繍の手法は、
「肌」身体一面が細かいアイテムで覆い尽くされ、鱗を纏っているよう。
「声」自分の発した声が縄となって、自縛されているよう。目尻には涙ともとれる煌き。
「髪」伸びた髪が蜘蛛の巣のように広がっている。虫・蟲が誘き寄せられるように集まっている。
「心」歪に融けたハートが(さながら『ダリ』が描く”時計”の様に)カラダに纏わり付いている。
肝心な場所が刺繍で覆われている憾みはさておき、妖しくも悲しい表現が展開されている。
『秋山さやか』の一連の作品は、地図をプリントした紙や布に、
自分が歩いたルートを刺繍で残している。
それも様々なアイテムを同時に織り込むことで、その時の記憶がより鮮明なものになっている。
今回も美術館の近く(目黒界隈)に滞在し、散歩した軌跡をそのまま作品としている。
これが楽しい。
一緒に縫いつけられているのは、値札シールや割引券、拾って来た落ち葉、等々。
彼女が、その時に体験したことを我々も追って感じることができる。
製作をした一室が館内に再現されているのだが、さながら玩具箱をひっくり返したみたいだ。
自分が歩いたルートを刺繍で残している。
それも様々なアイテムを同時に織り込むことで、その時の記憶がより鮮明なものになっている。
今回も美術館の近く(目黒界隈)に滞在し、散歩した軌跡をそのまま作品としている。
これが楽しい。
一緒に縫いつけられているのは、値札シールや割引券、拾って来た落ち葉、等々。
彼女が、その時に体験したことを我々も追って感じることができる。
製作をした一室が館内に再現されているのだが、さながら玩具箱をひっくり返したみたいだ。
使用されている部屋はさほど多くは無いが、普段では公開されていないバスルームも、
(展示作品の性格上)ドアが開けられているのは儲けモノ。
(展示作品の性格上)ドアが開けられているのは儲けモノ。