RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

星 晃展/坂本藍子展@佐藤美術館 2009年12月13日(日)

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やはり『坂本藍子』だろう。

ターナー』は風景が光に溶けている。
彼女の作品は生き物が光の粒子に拡散しそうだ。
それは、馬であり、鷺であり、孔雀であり、鳩であり、アゲハである。
木樹はしっかりと描き込まれている。顔料も盛り上り、力強い。
その影の中を生き物が進む。
光の中に飛び出した途端に、今にも弾けそうだ。
スペインの強烈なそれとは異なる、しかし柔らかな中にも力のある光である。
それに向かって、影の波を掻き分け進むのだ。

静と動。虚と実の対比の妙。
素晴しい作品群である。