ジョミ・キム展＠資生堂ギャラリー 2013年2月9日（土）

「shiseido art egg」の第二弾は、

『ジョミ・キム』の作品群。

入り口で手渡されるリーフレットと首っ引きで観れば、
自ずと理解は深まるのだが、
素の状態で体験しても、
大凡の方向性は感じ取れてしまう。

例えば、
会場の中央の坪庭の様な仕切りの中に置かれた
透明な粒子の山。

どうやら、揮発性の成分で出来ていて、
次第に縮小するさまが、定点観測をしていれば
判る筈だ。

会期はまだ四日目なのに、周辺に位置する粒子は、
早、かなり収縮している。

それ以外にも、
〔東海道四谷怪談〕の毒を飲まされた『お岩さん』が
髪を梳いた時に、櫛にびっしりと毛が付いたシーンを彷彿とさせる
コームに纏わり付いた髪は、
良く観れば、丁寧に編み込んで造られていることが判る。

ことほど左様に、ざっくりとしているようでも、
仔細に観れば、それを読み解く楽しさに満ちている。

会期は～2月28日（木）まで。