RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

セザンヌ主義@横浜美術館 2009年1月10日(土)

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場所は【横浜美術館

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展示内容は”セザンヌ主義”

土曜日の美術館に行ったことが無い。混むのが判っているから。
内容と会期から、混み具合を想定し、
ディスカウントの値段も勘案し、行く展覧会の時期を決めているので、
ここ1~2年では”ミレイ展”以外に混雑にぶつかった例が無い。

しか~し、今日は大変な人の入り。人間の頭を見に来たようなもんだ。
入り口ではそれほどの混雑は感じなかったのに、中は、きゅうきゅうだ。
加えてテレビの撮影とか、学芸員の解説なんかも入っているので、余計に渋滞している。
人のことは言えないけど、日本人って、本当に好きなんだな、美術展(!)が。

で、肝心の展示内容。
セザンヌ』と彼に影響を受けた画家達の作品が
{キュビズム}{フォーヴィズム}といった派(主義?)や、
静物””風景画”といったジャンルに分類、展示されている。

痛感したのは、並べることの難しさ。
昨年では”対決 巨匠たちの日本美術”と”フジタ展”の並べ方が良かった。
方や対比、方や時系列である。
今回の”セザンヌ”。違和感がある。
あるコーナーではしっくり来る。別のコーナーではそうではない。
右往左往しながら観ると、なんとなく言いたいことが判る気もする。

混雑のせいかもしれない。集中できないから。
そんな中で、『岸田劉生』の〔自画像〕と『佐伯祐三』の〔人物像〕が良かった。


企画展ではないが、儲けものだったのは常設展の『片岡球子』。
代表作の〔富士山〕のシリーズ。そして〔面構〕のシリーズが複数枚。
ちょ~、ラッキー。

それと写真展示室には、なんと!『ルイス・キャロル』の撮った写真が。
何人が気づいただろう?彼の嗜好が、大変良く判る一枚だ。
しかも、両方空いているし。


展示数は多いが、散漫な印象だった企画展。おまけに目録も無いし(これはホントに噴飯もの)。
でも、常設展でカバーした感あり。
チケット代1,100円の元は取ったか。でも、都内からだと、交通費が辛いんだよね。