RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

レッドクリフ@新宿オデヲン 2008年12月6日(土)

ここ十数年、新宿で映画を観る機会がめっきり減ってしまった。
学生の時は幡ヶ谷に住んでいたので、新宿が主戦場(メインフィールド)だったわけだが、
近年では渋谷~六本木より南で観ることが十割方だ。

珍しく前売り券を購入し、交通費もあまり変わらないのだから行ってみようと思った。

それにしても、映画は朝イチで観るにかぎる。
なんたって土日でも空いているし、(今はどうかしらないが)指定席も一般開放しているところが昔はあった。
このシステムを利用して、二階指定のリクライニングシートで観る【(故)テアトル東京】のシネラマは最高だった。


そんなことを思いながら、久しぶりに歌舞伎町に足を踏み入れる。
街が起きたての、独特の臭い。
朝から大勢でたむろしているホストさん達を横目に見ながら【コマ劇場】方面へ。

と、こんな看板が・・・・。
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シアターアプル】では〔リトルショップ・オブ・ホラーズ〕や〔上田正樹LIVE〕を観たなあ。

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大作は必ず初日オールナイトでここで観た。〔インディジョーンズ〕や〔スターウォーズ〕。

イメージ 3
肝心の〔レッドクリフ〕は【オデヲン】で上映か。あまり大きな劇場=画面じゃあないな。
【ピカデリー】の方が良かったか?でも、出遅れたからな。


三国志〕は『吉川英治』版を繰り返し読み、NHK人形劇も見、『横山光輝』の漫画も
読破している。それなりの知識はあると自負している。

物語はいきなり長坂坡の戦いから始まる。ここで主な登場人物の紹介をするわけだが、
不覚にも、涙が出てしょうがなかった。
人物の造形は兎も角、昔から憬れていた英雄達が画面の上で躍動している。
しかも、物語の中でも泣かせどころの場面ですぜ。
も~、ボロボロだよ。良かった~独りで来て。誰かと一緒だと、こんな顔見せられんもんな。

アップとスローモーションの多用は鼻に付く。戦闘場面もワイヤーアクションがやたら多い。
周瑜孔明があっという間に、肝胆あい砕く仲になるのも、違和感がある。
馬を倒す技術は見事だったが。

ただ、それを補って余りあるテンポの良さがある。エピソードを大胆に切り取って、2時間半があっという間だった。
金城武孔明は、はまり役だし。
人物紹介も繰り返し丁寧にされるから、〔三国志〕の基礎知識が無い人でも十分に楽しめる。

しかし、騙されてはいけない。これは第二部に続く長大な予告編だ。
この後、孔明が風を呼び、真の赤壁の戦いが始まる。そして、周瑜孔明の争い。
越えられない孔明を越えようとして足掻く周瑜は、次第に崩壊する(どこまで描かれるかは知らないが・・・・)。
実際、第一部では、赤壁の砦に翻る旗の(風)向きもキチンと計算され、撮影されていた。

来年4月が楽しみだ。次はもっと大きな画面の劇場で見るぞ。