RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

琳派から日本画へ@山種美術館~三の丸尚蔵館 2008年11月30日(日)

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山種美術館@九段下(若しくは半蔵門

割引券を使って700円(100円引き)にて入館。
琳派とは銘打たれているものの、宗達の作品は屏風・断簡・短冊くらいで、明治以降の画家の作品が
大半を占める。
中でも『菱田春草』の〔月四題 春夏秋冬〕
『小林古経』の〔しゅう采〕
『下村観山』〔老松白藤〕
加山又造』〔裸婦習作〕
が素晴しい。

日曜の昼下がりだが、混雑はさほどでも無い。
四十点弱を、五十分ほどかけて、ゆっくり観させて頂いた。


外に出て、千鳥が淵方面に方向に歩き出したところで気がついた、
「しまった~あ。ここからだと中に入れない」仕方ない。
お堀を左手に、右手に英国大使館~国会議事堂を見ながら、
桜田門から入る。
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しかし、走っている人のなんて多いこと。加えて、皆、ファッショナブルだし。
走っている人:歩いている人=9:1くらいの感じかな。
そんなこんなで、皇居の回りを半周以上歩いてしまった。

そして、二重橋
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記念のぉ、写真を、撮りまぁしょ~ね~♪パチリ。暗くなちった。

更に大手門
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向かった先は【三の丸尚蔵館】@皇居内
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展示スペースは狭いが、ここは侮れない。
例えば、『若冲』の〔動植綵絵〕全三十幅は宮内庁が所蔵しているため、修復後の展示はここで行われたのだ。
2006年の3~9月、全五期に分けて、それ以外にも『探幽』『常信』『応挙』の作品とともに。しかも無料で!!

朝9時から開いているから、会社へ行く前や直行利用、有給を取って他の美術展に行く前に立ち寄る
なんてことをして、全制覇した。朝早いからすいているし、十分に堪能できる。
全幅一斉展示も壮観だっただろうが、このような展示方法も、また良し、だろう。

そんなことを思いながら、
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中に入ると、「ぎえ~」人の海。観光の団体さんで溢れかえっている。
「わ~ん。すいません。こんな時に来た自分が馬鹿でした~(泣)」と後悔しても、もう遅い。
が、作品の前を行きつ戻りつしていると、閉館時間(3時45分と早い。開館も早いが・・・)が迫ってきたためか、
次第に空いてくる。

『橋本雅邦』の〔竜虎図〕〔夏冬山水図〕〔春秋山水図〕をじっくりと観る。ああ、なんて幸せ。
さっきまでの人にまみれていた時の、不幸せな気分が一気に消えて行く。

閉館時間で外に出ると、パンフレット用のスタンド等も、もうしまわれている。ま、いっか。
いいもの観せて頂いた。

発券所に「ありがとうございました」と言って入場券を返し、外に出る。
風が強くなってきた。でも、用事もあるし、頑張って有楽町まで歩くかな。