RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

Nii@大塚 2019年7月19日(金)

一か月半前にオープンの新店の場所は
嘗て『幸味亭』の在った処。

この一年ちょっとの間に閉めちゃったんだねぇ。近所の人にも愛されていたようだったので
大変残念ではある。

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13時丁度の着。
店前では男性が一人、サービス券を配り呼び込み中。

折角なので一枚頂き、中に足を踏み入れる。
と、先の店員さんが後に続き、入り口左手の券売機で色々と説明をしてくれる。


店内は厨房を囲む∠字型十四席のカウンター。

先客は四。その後
食べ終わって出るまでの来客は三。


食したのは、
生姜醤油つけめん 。
値段は900円。

煮卵無料券も同時に提示する。


食券を渡してから7分ほどで
麺と具材の入った丼がカウンター越しに渡される。

これだけで、一杯のラーメンのよう。

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昆布出汁が張られ、そこに麺が漬かっている。
「先ずはそのままで食べてみて下さい」とのことなので
指南に従い何本かを手繰りこむ。

麺はやや細、ストレート。表面の感触も含めパスタよう。
つるしこでつるんと啜れ、ぷつっと歯が通る。

喉越しも気持ち善く、大層美味しい。

量は200gちょっとはあるだろうか。『村上朝日製麺』の札が立て掛けられている。

昆布出汁だけでもそこそこ食べられるけど、
尖りのあるえぐみアリ。


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つけ汁は生姜醤油。
表面にはたっぷりの葱と背脂。
そして透明な油の層。

その下には澄んだ琥珀色。
一口含むと醤油と乾物魚介系の旨さが絶妙。

軽い酸味があり、生姜は香りも舌への刺激も強め。
次第に胃もぽっぽと温かくなって来る。

焼き石の用意や、割りスープも勧められるけど、
残った昆布出汁を注ぎ、二割ほどを残してご馳走様。


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チャーシューは二種類。

一つはトランプ大の低温調理のロース肉。
厚みも1cmほどはあり、大喜びで齧り付くと
筋が硬くて噛み切れず。これはちょっといただけない。

もう一つはバラブロックから切り出された単一乾電池ほどの大きさ。
表面には焼き色が付き、中の赤身の部分はみっしりと繊維が詰まっている。
味付けは紹興酒に漬けたような風変わりなもの。


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メンマは短めの極太が二本。
さくさくした歯応え。


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青梗菜とカイワレも添えられている。


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トッピングの玉子茹で加減は上々。
色と味も薄く沁み、ただ黄身の甘さが半端ではない。
どうしたらこんなに甘くなる。


評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。


応対も丁寧だし、オープンキッチン形式で
調理が見られる面白さもある。

たまたまだろうけど幾つかの瑕疵はありつつ
総じてレベルは高いかも。

善い素材を使っていることは認めるものの
果たしてこの場所でこの値付けで集客が続くだろうか。