RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

中華そば つの井@雑色 2019年1月26日(土)

先日所要で降り立った時に目に入った一軒。
なかなか良さげな店構え。

家に戻って検索すると
何人かのブロガーさんがレビューしており
しかも高評価。

これは行くしかないよね、と
機会を伺っていた。


改札を出て左斜め前を見やれば
直ぐに目に入る。

ものの三十秒ほどの徒歩時間。

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店内は厨房を囲むL字型八席のカウンター。

11:35の入店で先客は一。その後
食べ終わって出るまでの来客は三。


券売機は入り口右手。

メニュー構成は至ってシンプル。

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食したのは、
出汁薫る醤油そば+味玉。
値段は780+100で880円。

「大盛無料サービス中」の貼り紙があるので
食券を出す時に合わせてお願いする。


7分ほどで蛸唐草の丼に入った一杯が
「熱いですので」の声と共にカウンター越しに置かれる。

店に入った途端に感じていた、出汁の善い香りが
更に濃厚に立ち上がる。


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う~んいい面構えだ。


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チャーシューは低温調理が二種。

鶏は子供の掌大の削ぎ切りが一枚。
しっとりしている。

豚は大人の掌大のロース肉が一枚。
厚みはないものの、野趣が残り美味しい。
噛むたびに旨味が滲み出す。


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可愛らしい煮干しが一つ添えられている。
口に放り込めばかりさく。
これはビールのアテに最適だろう。
水菜が一つまみ。
あまり硬くないのが宜しい。

玉子の表面には色はほぼ付いていない。

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半分に割れば黄身はとろりとし、
舌に乗せれば出汁がたっぷりと効いて
濃厚さも相俟って馬鹿ウマ。

スポイトか何かで注入してるんだろうか。


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麺は細、ストレート。
少しぱつんとした外観。

しかし啜り込むのに難渋はせず
するっと唇を通り抜ける。

さくりと歯が通り、纏わることもなく
喉を小気味良く通過する。

量は150gほどか。


スープの表面には透明な油の層。
その香りから煮干し油と思われ。

その下にはややくすみのある琥珀色。
そしてこれが滅法上々の仕上がり。

煮干しは癖を抑え、えぐみや苦みは必要最低限、
旨味だけが綺麗に蒸留されている。

合わせる醤油がこれまた素晴らしい。
鹹過ぎず尖り無くベースの出汁とベストなコンビネーション。

気持ち良く完飲。


評価は、☆5点満点で4.5(☆☆☆☆★)。


これならもう一つの《貝出汁塩そば》も期待が持てそう。
折を見ての再訪希望。