RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

Sauge(ソージュ)@入谷:フレンチ

認知経路が何だったのかは
とんと忘れてしまったけど、
居酒屋のようでもあるし割烹のようでもある、
でも出される料理はフレンチ風味だと言う。

食べログ」での評価もそこそこ高いし
なによりも信頼できるブロガーさんが
自身のブログで比較的良い点数を付けている。

家からはちょっと遠いけど、
頑張って行ってみようかと、
予約の電話を入れたのが一週間前。

喫煙可なのは難点なので、
できるだけ煙の来そうにない席をお願いする。


店の場所は【3番出口】から直ぐの商店街に入り
ひたすら直進、600mほど歩くだろうか。

中途の街並みは昔ながらの店と
新しい装いの店が混在しつつも、なんとなく懐かしい匂いがする。


店内は厨房に向いたストレート七席のカウンターに小上がり。

近所の人に便利に使われているんだろうな、と感じつつも
当日の我々以外の客は一組のみ。

その分、静かに杯を傾けられたけど。


定番メニューも勿論あるけど
黒板に書かれたその日のおススメから
適宜選んで行く。

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当然、先ずはビールで喉を潤おしつつね。


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どんなものが出て来るんだろうと期待半分。
ビーリーフの上にはまるっきりの烏賊の刺身と飛子。

素材のねっとりした口当たりに、そのものの旨味
そして邪魔をしない程度にお約束の生姜の味。

全体的には不思議と洋風に纏まり、
こんな味わいは初めてだし、以降の料理も楽しみになって来た。


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《生ボタンエビのマリネ キンカンとミントの香り》

ボタンエビはやはりねっとりと甘い。

柑橘系はきつくないし、ミントの香りも強くはない。
かなり中庸で、海老の味を殺さぬような味付け。


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《海老の頭の素揚げ》

「先ほどの海老の頭です。味噌をお楽しみ下さい」と
オマケの様な位置付けだろうか、素揚げにしたものが三尾分。

いやいや、味噌だけでなく
頭から丸ごとばりばり行っちゃいますよ!

芳ばしく熱々。味噌は濃厚で、んまい。


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スミイカ、ツブ貝、タコ頭のかき揚げ 岩塩バターで》

よくこんな供し方を思い付くものだと感心する。

衣は普通の天麩羅用かしら。岩塩とバターが著しく合う。

熱々で、衣にしゅっと溶け込む瞬間を
ぱくっと口に入れる幸せ。


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《だし入りオムレツ》

こちらは定番メニュー。玉子三個が使われている。
焦げ目の無い方錐形は美しい。

中を割ればとじ具合は絶妙。そして
出汁の塩梅がまた素晴らしい。

上に盛られているのは、大根颪+檸檬汁+オリーブオイルとのことだが、
グレープフルーツみたいな味わいだ。

これも熱々の内に食すのが吉。


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《白子のムニエル グルノーブル風》

『二郎』の「アブラマシ」みたいな外観(笑)

焦しバターにクルトン、ケッパー。
酸味と鹹さのバランス善し。

そして白子は密度が詰まり大振りで嬉しい。

加えてやはり熱々だしな。


そして〆はやはり肉でね。ここまでは全部
海鮮系だったから。

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《皮つき豚バラ肉の赤ワイン煮込み ポテトピューレー添え》

1/4に切り分けた《オペラ》の様な外観。
ソースがぴかぴかと光っている。

豚肉は繊維が細かく、脂は適度に落ち
旨味が詰まっている。

苦い甘いソースにぴったり嵌るのは
ポテトも同様。

できるだけ掬ったけど、少し残ってしまう。

そこで我儘なお願い。白いご飯を一膳所望。

勿論、

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こうして食べる為。合わない訳はない。

先ほど少し残して置いた岩塩バターを乗せて食べても
当然美味しい。

ほくほくしながら楽しんでいると、
「宜しければ」と店主さんが出して呉れたのは、

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なんと漬物!茶目っ気あるなぁ。嬉しくなる。
少し残った白いご飯でぽりぽりと平らげれば、
あれ、自分は今、どこにいるんだろ?と
疑問に思ったりして。


ワインは

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《サンタ・リタ 120(シェント・ベインテ)ソーヴィニヨン・ブラン》が
3,000円は市価の倍程度と良心的。


お腹も膨れ、心と体も温まり、
支払の方は驚愕の一万円!

激安!!

ビールも三杯呑んだのに・・・・。

ホントにそれでイイんですか?と
再確認。


評価はビストロ基準の☆五点満点で☆☆☆☆。


家から遠くなければ、頻繁に通いたい
良店