RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

地酒 あさま@四谷三丁目:居酒屋

日本酒がウリの居酒屋。

場所は【4番出口】から
【新宿通り】を【四ツ谷】方面に。
最初の角を左折して直ぐの左手。

一階は調理場に、かなり雑然とモノが置かれているスペース。
二階はテーブルが数卓設えられ、詰めれば三十人ほどは入れそう。

当日は予約を入れての訪問も
19時を過ぎる頃からは三々五々幾つかのグループが
二階に上がって来る。


メニューはその日のおススメが黒板に書かれているが
実際は有って無いようなもの。

差配をするおばあちゃんが一人居て
「私に任せておけば良いのよ」状態。
適当に見繕い出して呉れる。

あと、置かれている日本酒類については
イイものが揃っているのは知識がなくても判るけど
値札が付いていないのはちょっと怖いかも。


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《お通し》

青菜のお浸しは出汁が沁みて美味しい。
出汁巻玉子はやや甘目。
塩辛は熟れて深い旨味。


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南瓜は煮崩れておらず、繊維や皮が気にならない上々の炊き加減。
茄子も旬の旨さ。素揚げの油を吸ってこってりとしている。皮も邪魔にならない。

鱸は旬は過ぎても脂が乗って、しかも荷崩れていないのは凄い。
鮪も味が染み、噛み応えも上々。


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《おでん》

出汁は澄んだ薄味で、素材の旨さが生きている。
蒟蒻が二種入っているのは珍しいかも。
飛竜頭・はんぺん、何れも良く出来ている。


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《刺身五種》

一人あて一切れだけど
烏賊は透明感があり、舌に吸い付くような食感。

鯛も良い感じ。

蛸は軟らかく歯が通り、香りも上等。


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《鶏唐揚げ》

チューリップ状に整えられ
味は油淋鶏、表面かりさくで美味しい。


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トマトは熟れ熟れで瑞々しく甘々。


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〆の茶蕎麦はすっきり細め。
エッヂが綺麗に立ち、すっと啜れる。

ただ量が少ないのは残念。


最初はビールで始めて、中途
同席者が呑んでいた焼酎が美味しそうだったので
それを所望したら「あんたはビールだけ飲んでればイイ」と
件のおばあちゃん。

なので、日本酒も含め飲めず仕舞い。

勿論、洒落の部分もあるだろうけど、
「もう帰ってくれていいから」とまで言われる始末で
客あしらいはかなりアクが強い。

何か気に障ることでもした・言ったかなぁ、と
こちらは思い当たる節は無いので当惑するばかり。

まぁ、この遣り方で、一種のコミユニティが形成されているようだから、
それを心地好いと思う人だけが集えばやって行けるのだろう。


そんなこんなで支払いは
一人あたり驚愕の九千円。

なにも考えずに日本酒飲み過ぎ(自分以外)。


評価は「居酒屋」基準の☆五点満点で、料理だけなら
☆☆☆☆。

その他諸々を勘案すると
☆☆☆★。


先のおばあちゃんは歳の割りには記憶力が良いようで
一回だけしか来ていない同席者の顔を
ちゃあんと覚えていた。

なので自分の再訪は、たぶんないだろう。