あの『満来』の初代店主の下で
修行した人の出店と聞く。
修行した人の出店と聞く。
当該店に自分が頻繁に通っていたのは
もう三十年も前だから
顔を合わせたことくらいあるかもしれない。
もう三十年も前だから
顔を合わせたことくらいあるかもしれない。

店内は美しい白木のJ字型九席のカウンター。
12:55の入店で先客は二。
その後、食べ終わって出るまでの来客は五。
その後、食べ終わって出るまでの来客は五。
券売機は入り口右手。

食したのは、やっぱこれでしょ
チャーシューざるらあめん。
値段は1,200円。
チャーシューざるらあめん。
値段は1,200円。
多分、今年最後の一杯になると思われるので
少々おごってみる。
少々おごってみる。
食券を渡してから七分ほどで
先につけ汁が、一拍あって麺が
カウンター上に置かれる。
先につけ汁が、一拍あって麺が
カウンター上に置かれる。


頭頂部には大き目の刻み海苔。
しかし、麺は中、やや細、ストレート、僅かに捻じれ。
本家は、もっと平で、縮れていたかと。
本家は、もっと平で、縮れていたかと。
表面滑らかでつるんとしている。
啜り易いんだけど、一本が物凄く長くて
一息に、とはなかなかいかない。
啜り易いんだけど、一本が物凄く長くて
一息に、とはなかなかいかない。
これも同様に、もっとにゅるんと軟らかめだった記憶があるので
やや違っているかも。
やや違っているかも。
量は300gに欠けるくらい。

つけ汁にはみっしり詰まったチャーシュー。
表面から盛り上がっている。
表面から盛り上がっている。
子供の掌大、一cm厚が七枚ほど。
脂分少なく、赤身が軟らかく煮上がり
さくりと噛み切れ、口の中でほろりと解けて行く。
脂分少なく、赤身が軟らかく煮上がり
さくりと噛み切れ、口の中でほろりと解けて行く。
なんて上等なんだ。さっぱりしており、
個体間のバラつきも無い。
個体間のバラつきも無い。
本家は、もっと筋っぽかったり硬かったり、
かなりブレがあったぞ。
かなりブレがあったぞ。
おまけに、天面は大きい肉でも、
下に入っているのは短冊状だったから
その面でも違っている。
下に入っているのは短冊状だったから
その面でも違っている。
つけ汁は鶏ガラをベースにしたと思われる
動物系の醤油。
動物系の醤油。
酸味も辛味も鹹さも中庸。
尖り無いし、油っぽくもないし
さらりとしている。七味も効き過ぎてないし。
さらりとしている。七味も効き過ぎてないし。
さらっと完飲してしまう。

メンマは濃い色と味。
しかし軟らかく美味しい。
しかし軟らかく美味しい。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
意匠は似ているけど、全体的に
かなりソフトにチューンされ
イマっぽく、食べ易くなっている。
かなりソフトにチューンされ
イマっぽく、食べ易くなっている。
しかし豪快さや野趣には欠けるし、
何よりも、一杯食べた時の腹持ちが随分と違う。
何よりも、一杯食べた時の腹持ちが随分と違う。
まぁ、あくまでも、本家を下敷きにした
新しいカタチと受け取れば、これも十分にアリとは思う。
新しいカタチと受け取れば、これも十分にアリとは思う。