RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

寄生獣@109シネマズ木場 2014年12月10日(水)

封切り二週目。
席数138の【シアター5】の入りは二割程度。

ただ中には、如何にも小学生と思われる集団が複数居り、
おいおい本作って「PG12」じゃ?


観ようかどうか迷っていたところ、
他の劇場で〔完結篇〕のチラシを発見。
来年4月に封切り予定とのコトで
なんてこったい、
〔PART1〕を観てないとハナシが繋がらないじゃないか。

ま、いいや、『橋本愛』好きだし、
などと自分を納得させながら劇場に向かう。
それにしても〔リトル・フォレスト 夏編・秋編〕
を観なかったことは激しく後悔される。


イメージ 1


原作は幸いにして未読。
なので、比較して、
あそこがダメとかイメージが違うとか
キリキリすることはなく、映画の世界に没入できた。

第一映像化された時点で別の作品なんだから、
その点をあげつらっても仕方ないでしょ。


とは言うものの、不満点は多々ある。


例えば、『泉新一(染谷将太)』と『ミギー(阿部サダヲ)』が共闘をするに至る
コトの次第。

最初は一方的に『ミギー』が恐怖を与える側で、
次第に『新一』が認められて行くわけだが
そこに到る過程に、もっと印象的なエピソードが欲しかった。

互いをすんなりと認めてしまい、
異物を受け入れる相克が描けておらず
あまりにも段どり良すぎる。


次いで戦闘シーンが単調過ぎ。

カラダの一部を硬化させ、変形させ攻撃する訳だが、
これは手の延長である刀や槍そのものとなんら変わることはない。

であれば基本、剣戟で、殺陣の部類に入るのだけど、
これがひたすらちゃんちゃんばらばらと切り結ぶだけで
何の工夫も無い。

CGとしての出来は上々だけど、
変化がなさすぎで、闘う相手によって
味付けが欲しいところ。


とは言うものの、全体として緊迫感もあり、
最後まで楽しめる。


おそらく作品自体のテーマである「母性」は
地母神としての地球であり、
主人公の母『信子(余貴美子)』が体現することであり、
寄生生物であるにも関わらず『田宮良子(深津絵里)』の身に起こる
不可解な感情であり、
後編に向かって重要になるワードだが
ややしつこい表現の仕方にも思えて、それとも
これだけ徹底しないと、伝わらないのかもなぁ。


評価は☆五点満点で☆☆☆☆。


いやいや、やっぱり『橋本愛
可愛かった。
これなら後編も期待できそう。