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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

フィオナ・タン まなざしの詩学@東京都写真美術館~但し、2階展示室のみ 2014年8月17日(日)

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1階ホールのドキュメンタリー作品上映と共通で
一般の入場料は900円。

ただ今回は招待券を頂いた。

各60分・50分の映像作品は開始時間が決まっているので
今日はちょっと合わないなぁ。
また、別の機会にしようか。

何れも会期は~ 9月23日 ( 火・祝 ) までと、
まだ猶予もあるし。


とは言うものの、2階の展示も、(ほぼ)映像作品。

入り口から順に
〔リフト Lift〕 
〔ディスオリエント Disorient〕
〔プロヴィナンス Provenance〕 
〔インヴェントリー Inventory〕


〔リフト〕はそのタイトル通り、
複数の大きな風船に吊り下がり空中を浮遊する。

地面からの距離はたいしてあるわけではないけれど、
それの方が無重量感があるから不思議だ。

実態はデジタル投影なのに、アナクロな映写機を空回りさせ、
その音だけを借りて、アナログな雰囲気を出す手法も凝っている。


〔ディスオリエント〕は亜細亜各地の情景が二面のスクリーンに
映し出される。

ナレーションとして挟み込まれるのは〔東方見聞録〕の一節だろうか。


〔プロヴィナンス〕は屋内での人々の日常的な
しかし、なんとなく不自然な行為が、ゆるりと動くカメラを通して
描き出される。

A4程度の大きさの六つのディスプレイの中のそれは
あくまでも静謐だ。


〔インヴェントリー〕の舞台は、西洋の骨董店、
それとも私立の美術館だろうか。

嘗ては美しくその身を誇った塑像やレリーフ
今や一部分となって、その場を飾り、無為に佇む。


何れもが二十分弱の小品なので、
全てをフルフルに観ても、小一時間もあれば
事足りるだろう。