phono/graph - sound， letters， graphics＠ギンザ・グラフィック・ギャラリー 2014年5月17日（土）

このデジタルの時代に於いて、
アナログ的なものへの偏愛を相当に感じさせる展覧会。

会期は～5月31日（土）まで。

入り口正面の壁にはＬＰレコード様のもの複数並べられ、
近寄ってレーベルを見ると
『ビートルズ』のアルバムが、リリース順に並んでいる。
しかし、そこには、音を出すための溝は見当たらない。

一方、その反対の壁には、
レコードの溝を拡大したと思しきグラフィックが複数枚掛けられ、
一つの主体が二つの側面に、完全に分離してしまっている。

地階に行っても、ターンテーブルの上を回るレコード盤には
音源となる溝が見当たらず、
トーンアームは同じ場所で虚しく固定され、
その用を成していない。

しかし、時々聞こえるモールス信号は
一体何を訴えているんだろう。

見ることと、聞くことが
付かず離れず、微妙な距離感を持って
展開される。