封切り二週目。
席数96の【シネマ10】の入りは
二十人程度とちと寂しい。
席数96の【シネマ10】の入りは
二十人程度とちと寂しい。
しかし、本作、そんなことは関係無しに、
その構成で最後の最後まで観客をぐいぐいと引っ張り続ける
超力作。かなり堪能した。
その構成で最後の最後まで観客をぐいぐいと引っ張り続ける
超力作。かなり堪能した。
最初は幼女が行方不明になる、という単純な様相が
次々と新しい局面や謎が提示され、事件は複層化する。
次々と新しい局面や謎が提示され、事件は複層化する。
複数の疑義を孕みながら、
果たしてこれで、どんな落とし前をつけるのだろうと
固唾を呑んで見守ると、頗る納得感のある結末が提示される。
果たしてこれで、どんな落とし前をつけるのだろうと
固唾を呑んで見守ると、頗る納得感のある結末が提示される。
しかし、答えは実はかなり冒頭の部分で示されており、
が、我々は、そうとは気づかない。
が、我々は、そうとは気づかない。
幾つもの謎が一つの解に向かい収斂していく様は
エレガントでもある。
エレガントでもある。
タイトルが複数形なのは、
囚われた『アレックス』を
単体で表わしているわけではないことを
指し示している。
囚われた『アレックス』を
単体で表わしているわけではないことを
指し示している。
行方不明になった『アナ』も勿論だし
『ケラー』にしても同様、
刑事の『ロキ』でさえ、地方都市に囚われているのかもしれない。
『ケラー』にしても同様、
刑事の『ロキ』でさえ、地方都市に囚われているのかもしれない。
また、登場する何人かは、二重の意味で囚人となっていると言う構造も含め、
素晴らしいセンス。
素晴らしいセンス。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。
終始ひりひりとした緊張感を
観客に強いる一作で、観ている側の心臓に悪いことも間違いないが。
観客に強いる一作で、観ている側の心臓に悪いことも間違いないが。