券売窓口脇の看板には
「17日までの上映」の告知が貼られている。
「17日までの上映」の告知が貼られている。
席数201の【CHANTER-2】の入りは
三十人ほど。
三十人ほど。
二ヶ月半にも及ぶロングランを考慮すれば、
仕方のない入り具合、とも言える。
ましてや、平日の昼下がりだし。
仕方のない入り具合、とも言える。
ましてや、平日の昼下がりだし。
これが本作の導入部。
妻や二人の息子は、(詐欺だとわかっているので)引き留めるが、
『ウディ』は頑として聞き入れようとはせず
何度も出奔を繰り返す。
『ウディ』は頑として聞き入れようとはせず
何度も出奔を繰り返す。
所謂、{ロードムービー}に分類されるのだろうか。
実際は、距離的な移動と共に、
家族の歴史を辿る旅でもあるわけだ。
家族の歴史を辿る旅でもあるわけだ。
『ウディ』が立ち寄ったことで、
昼間も人けが無い小さな町にさざ波が立つ。
昼間も人けが無い小さな町にさざ波が立つ。
そこで我々は、親戚や旧友達の
善と悪を見せつけられることになる
善と悪を見せつけられることになる
やるせない想いと共に、
僅かな救済も仄めかさされる。
僅かな救済も仄めかさされる。
そして親子の間に、
涼やかなココロのふれあう瞬間が訪れる。
涼やかなココロのふれあう瞬間が訪れる。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆。
『ウディ』の造形は、
ホントに呆けてしまっているのか、
それともある種の達観によるものなのか
最後まで判然としない。
意図的に、そう描いている。
ホントに呆けてしまっているのか、
それともある種の達観によるものなのか
最後まで判然としない。
意図的に、そう描いている。
ただこの親子は、
成人してから、さしで向かい合うコトが
無かったのではないだろうか。
成人してから、さしで向かい合うコトが
無かったのではないだろうか。
そして老いを実感する父親にとっては、
息子と濃密な時間を過ごすことの、
これが最後の機会であったのかもしれない。
息子と濃密な時間を過ごすことの、
これが最後の機会であったのかもしれない。