RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

FACE展 2014@損保ジャパン東郷青児美術館 2014年3月21日(金)

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一般の入場料は500円だが、
入場券を300円で事前に購入済み。

会期は~3月30日(日)までと、
期日が迫っているためか、
会場内はそこそこの人の入り。

入選者を含め、計六十九名の作品が整然と並ぶ様は
例年通り、壮観。


入って直ぐの小部屋には、これも常の如く
受賞者九名の作品が展示されている中で、
やはりグランプリの『川島優』〔Toxic〕が
一頭抜けている。

コンクリートの壁を背に、少女がしゃがんでこちらを向いている。
ただそれだけの情景。

画面全体はモノクローム

ただ彼女が纏っている、ビロードの服の質感再現力は素晴らしい。

そして、その面立ちも、実存とは遊離しながら
挑発的な、それでいて物憂げな、こちらを見透かしている様な
複層的な表情に囚われ、画の前に暫し佇んでしまう。


優秀作の一人、『眞田勇』の〔a way of life〕には
『増田恵助』の様な香りを感じ取ったが、果たしてどうだろうか。


ただ、それ以外にも、今年の展示は自分好みのものが多い。

鉛筆で畳(それも団地サイズの小ささ)をまんま再現した
『弓削真由子』の〔畳図〕。

たかが素麺流しの情景を、
スタイリッシュに、大胆な画面構成で構築した
『野田琢』の〔つるつるまち〕。

そして『菅野静香』は〔アフタースクール〕で
古風なセーラー服を身に纏い、
それでいて足元は(何時もながら)華やか。
であるのに、皆の顔が隠されてしまっている
新しい表現の境地。


う~ん。堪能させて貰った。