RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

VOCA展2014@上野の森美術館 2014年3月16日(日)

イメージ 1


「現代美術の展望─新しい平面の作家たち」との副題は例年通り。

昨日が初日で、二日目の今日は、何時もならたいした混雑じゃないよね、
と安心して訪問した、場内は意外なほどの人
随分な人気じゃあないか。

一般の入場料は500円だが、
招待券を事前に190円で購入済み。

出展作家数は三十三で、各賞は既に決定。
しかし、今回の受賞作は、珍しいコトに
自分の好みと一致している。


『田中望』の〔ものおくり〕は、
どこかで観た様な描写だが、残念、とんと思い出せない。

ただ、兎やら鼠やらが、祭りの様に沢山集い
鯨を「おくって」いる。

出身から連想されるのは、
柳田国男』的な神話の世界。

更には、「3.11」をも
想起せずにはいられない。


会場内を小さな女の子がちょこまかと動き回り、
その小さい手で画に直に触っているのをスタッフに見つかり
何事かを諭されていた。

すかさず母親を探し、ご注進に及んだが
(当たり前の様に)却って叱責される。

しかし、『金光男』の〔row-kanaami#17〕を
もし彼女が触っていたら、それはどんなコトになっていたんだろう。


とは言っても、
副題にある「新しい」が、自分にとっては必ずしも通用せず、
既視の作者が多いのは、ちょっと残念だったが。


会期は~3月30日(日)まで。