RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

BISTRO とげまる@大門:ビストロ

前日に予約を入れ、当日は18時頃の入店。
中に入ると、女性が独りで切り盛りしており
これは珍しい。

聞けば、ランチはお手伝いのオバサンが一人入るが、
夜は基本、一人で回しているとのこと。

小柄なのに、随分とパワフルだな。

しかも、なんとなくお腹が大きそうに見えたので、
念の為に確認すると、妊娠八か月の身重、とのことで、
え~っつ、凄いんですけど。

産前産後の計二ヶ月だけ店をしめ、
直ぐに復帰するとのことで、
頑張って下さい。とゆ~か、元気な赤ちゃん産んでくださいね。



場所は【第一京浜】を渡り、【大門】の手前。
通りに面したビルの二階。
フランス国旗を模した看板も出ているので
迷うことはないだろう。

店内は四人掛けのテーブルが二卓に
二人掛けが二卓と、大きくはない。

ギンガムチエックのクロスが掛けられたテーブルといい
壁に貼られた写真や絵、ワインのラベルといい
フランスのビストロってこんな感じなんだろうな(行ったことないけど・・・・)。

当日は我々が最初の客で、その後女性の三人連れがフリで来訪。
なので比較的時間を取って、お話も伺えた。


先ずはビールで喉を潤しつつ、
壁の黒板に書かれたメニューを選択する。


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リエットとオリーブ。

リエットは変哲ないが、オリーブは漬かり過ぎず
さっぱりといい感じ。
仄かにアンチョビーや大蒜の味がする。


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《パン》

かなり小振り。多少焦げ目も付いているが、
もっちり濃厚で、麦の旨味が半端ではない。
聞けば自家製とのことで、おいしいおいしい。


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《豚肉の田舎風テリーヌ》

かなりの厚み。素朴でどっしりした味わい。
付け合せの野菜もたっぷりで、いいね、これ。


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《本日のキッシュ》

うわ、これもでかい。多分大きな耐熱皿で作ったのを
四等分している。
外側はパリッとしたパイ生地。中はしっとりした玉子。
しかし、その玉子の中に入っている、ブロッコリーにも似た味の野菜が、
軟らかく、仄かに甘く、口当たりも上々で、俄然美味い。
何だこれ。
掛かっているのは、粗塩とチーズがほんの一振り。
それでも、素材がいいから、十分に食べられてしまう。
やはり、これも付け合せの野菜がたっぷり。


野菜が美味しいですね、と話しかけると。
かなりこだわりがあり、特定の農家から仕入れている由
(後で、HPでも確認)。

で、その中からおススメを見繕い、
お任せで調理してもらう。

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《赤大根のソテー》

調理前に実物を見せ貰うが、
見掛けはまるっきりビーツ。
しかし、芯まで赤みがさしている。

それを櫛型に切り分けソテー。
あっさりしたソースが掛かっている。

大根自体は水分が少なく、さくりとした食感。
辛さは微塵も無く、ほのかな甘み。

大蒜と共に、
アオサを思わせる、やや磯の香がするソースとの相性も抜群。

これは素晴らしい。


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《本日の魚料理》

黒鯛のポアレ。
皮目はぱりりとし、身はほっこり。
下に敷かれているのは、ラタトゥイユを思わせる
トマトベースの野菜群で、これがまた美味い。


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《自家製塩豚と仏産レンズ豆》

たっぷりのレンズ豆の上にはじゃが芋、人参、蕪、キャベツ。
基本、根菜類はどれも上出来なのをここで再確認。

豚はややパサつき気味も許容範囲。
脂もしつこくなく、以外とさっぱりと食べられる。
しかも、量多いし。


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デザートは二種

《林檎のタルト》《プリン》

どちらも素朴な味。
タルトは、これもでかくて、更にお腹が膨れてしまう。
何れも、クリームがたっぷりと掛かっているのも嬉しい。


ワインは

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《Meyer-Fonne Riesling Reserve 2012》

が、(確か)3,780円って・・・・、
え~っ、市価の1.5倍程度じゃん。
ちょ~、良心的。ってゆ~か、有り得ない値付け。

なので、大好きなリースリング
心置きなくフルボトルで楽しむ。

お代は〆て、11,500円と、
こちらも極めてリーズナブル。


評価は「ビストロ」基準の☆五点満点で
☆☆☆☆。

紙のナプキンはややチープだけど、
内装や設えは女性らしい気遣いに満ちている。

ランチタイムは三皿出るので、
三十分では、ちょっとムリ、四十五分を
見込んで下さいといった案内書きも親切。


当店での主役は多分野菜。
勿論、肉類も上出来なのだが、
自慢の野菜類を店主と相談しながらたっぷりと堪能したい。

いや、付け合わされているだけでも、
十分美味しいんですけどね。

なので、野菜料理を食べに、再訪するのは間違いない。